「初代タイガーマスクの名のもとに」“平成のテロリスト”村上和成を撃破した初代タイガーの一番弟子が4年ぶり5度目の王座戴冠!
5日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.32~力道山先生ご生誕100年感謝興行~』が開催。スーパー・タイガーが村上和成を撃破して至宝奪還を果たした。 総合格闘家としてPRIDEに参戦し、アントニオ猪木と佐山サトルに導かれてプロレスラーとなった“平成のテロリスト”村上和成。しばらく最前線からは遠ざかっていたが、昨年末にストロングスタイルプロレスにて突然復活。村上はその実力と発信力でみるみる存在感を発揮していき、今年6月には“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人の持つレジェンド王座を一発で奪取して変わらぬ強さを誇示した。 しかし、その暴君ぶりも未だ健在。 村上は「佐山サトルの一番弟子」を自称し始め、なんの根回しも無く因縁ある新日本プロレスの永田裕志を挑戦者に指名して業界をざわつかせる。 ストロングスタイルプロレスの平井代表は村上の意向を無視して永田を招聘することなく次戦のカードを組むが、これに村上は激怒。カード発表記者会見をボイコットし、事務所に乗り込んで平井代表に対して永田戦を組むよう暴力を伴った脅迫行為を行った。 さらにスーパー・タイガーのことを「親離れ出来ないお坊ちゃん」と小馬鹿にし続け、11月5日の新宿FACE大会ではスーパーのマスクを引き裂く暴挙に出た。怒り心頭のスーパーが挑戦表明を行うと、村上は余裕の態度で受け入れていた。 その後は複数回の記者会見が行われたが、村上はすべて無断欠席。 スーパーは「この試合はただの闘いじゃない。殺し合いだ!」といきり立つが、初代タイガーは「彼なりの陽動作戦である可能性が非常に高いと思ってます。スーパーに言っておきたいのは、カッカカッカして固くなってもしょうがないということです」と冷静にアドバイスを送っていた。
試合は自身の選手コールの途中で村上が奇襲したことで波乱の幕開けに。 リング内外で拳と拳で殴り合いが展開され、プロレスの試合というよりストリートファイトのような“闘い”が繰り広げられる。 村上はスーパーのマスクを破り捨てようとしたりイスでぶん殴ったりと大暴れ。反撃を試みるスーパーをSTOで叩きつけて完全に制圧する。 しかし、村上はさらなる追撃には行かず「来いやァ!」と両手を広げてスーパーが起きるのを待つ。スーパーが起きてハイキックを放つと村上は敢えてノーガードで受けてバタリと倒れる。直後にスーパーが牙斬(※変形GTS)を叩き込んで3カウントを奪った。 試合開始直後のパンチを顔面にもらって意識が朦朧としていたというスーパーはマイクを取らずに会場を後に。 バックステージに戻っても目の焦点が合わない様子のスーパーだったが「(ベルトが)あるべき場所に返ってきた。そして言えるのは、こっからがまた闘いだって。また来年、いろんな敵が来ると思うので、それを初代タイガーマスクの名のもとに倒していくだけです」と言葉を絞り出し、ふらふらと去っていった。
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