49歳で第1子出産の小松みゆき、子を持つ喜び実感 3歳娘が「ものすごい変化」 子持ち様批判の風潮「嫌な思いはしたことない」
子持ち様論争に思うこと 「道徳」の授業減少に危機感
子持ち様とは、親が子どもの体調不良により早退・欠勤などした時に、特別扱いされていることなどを批判的に表した言葉です。最近では、「ベビーカー連れにエレベーターを譲ったのにお礼の言葉がなかった」「子どもが騒いでうるさいのに注意しないお花畑の子持ち様」など日常的に子連れへの不満のはけ口としても頻出。独身世帯からは、子育て世帯への支援ばかりが強化されていることに対し、恨み節のように使われることもあります。 小松さんに受け止めを聞くと、「産んでみて、今私が動いてる生活圏ではそんなに嫌な思いはしたことないですね」と説明。一方で、子どもを持つ人も、持たない人も互いに配慮が必要だと主張しました。 「人対人の話なので、お互いすみません、どうぞっていう言葉があれば誰も悪い気はしない。もうちょっと協力的にもなるし、ムッともしないんじゃないかなって思います。一部だと思うんですよ。子持ち様という言葉を使っている人も。子どもの発熱で早退するのであれば、業務をフォローしてくれる同僚にお礼を伝える。スペースを譲ってくれた人に頭を下げる。些細(ささい)なやり取りで印象は変わります。反対に、今は『子持ち様』とやゆしている人も、将来、年金保険料の負担や介護などで今の子どもたちに支えてもらうかもしれません」 そして、こう続けます。 「学校で道徳の授業が減ってきているのも大きいと思いますよ。道徳観が根っこにあれば、大谷(翔平)選手じゃないですけど、ゴミを拾うとか人に優しくする、自分の得たものは誰かに還元するっていう気持ちが芽生えてくると思います。そこをやらなくなってしまうと、個が強くなってくる。だから自分は子どもがいないのに子どもを持っている人がさっそうと歩いているのを見ると目をそむけてしまうとか、こっちは必死で子育てしているのに……という話になって、けんかのような対立になってしまうのです。こっちがすみませんって言うと、向こうも優しくしてくれます。もうちょっと家なり学校なりが教育じゃないですけど、習慣にする必要はあるんじゃないのかなって思います」 子どもを持つ喜びや尊さは、産んで育ててみないと実感できないことが多々あるかもしれません。中には長年不妊治療をしても、子どもを持てない夫婦もいます。立場や状況が人それぞれ異なる中でも、思いやりのある社会を待ち望んでいます。 娘はまもなく4歳の誕生日を迎えます。 今年の目標には習い事デビューを挙げました。 「年中になってたぶん今よりももっと会話ができるようになってくるんじゃないかなと思うので、本人にやりたいことを聞いてみようと思います。できれば今すぐにでもスキーやスノーボードなどウインタースポーツを体験させてあげたいなと思っていますが。私は東北の人間なので3歳からスキーに行ってたんですよ。そういう経験がその後の人生にすごく役に立っているので。水泳とかもやってみてもらいたいですし、体操や踊りが好きそうなので、運動系の教室も探してみようかなって思っています」 いろいろ提案はしても、決めるのは子どもに任せるのだそう。 「私は9歳ぐらいからずっとバレエをやってたんですけど、3歳ぐらいのバレエってお遊戯のようで、まだ難しくはないんです。もし興味があれば、もうちょっとしたらバレエもやらせてみたいなと思ってはいるんですけど、本人の意思を聞きながら1回体験で行ってみて、何がやりたいのかを探ってみようかなって思っています」と締めくくりました。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・水沼一夫