獲得して良かった!! J1リーグ、今季最高だった新戦力(2)まだ欧州でも出来たのに!? 古巣復帰で違いを見せつけたMF
2024シーズンの明治安田J1リーグがヴィッセル神戸の優勝で幕を閉じた。今季も白熱した戦いが繰り広げられたが、その中で注目ポイントの1つとなったのが新加入選手の活躍だ。今回は、新天地1年目から圧巻の活躍を披露した選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:川辺駿(かわべ・はやお) 生年月日:1995年9月8日 所属クラブ:サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績:13試合0得点1アシスト 2024シーズンの明治安田J1リーグで最終節までもつれる三つ巴の優勝争いを演じたクラブの1つが、サンフレッチェ広島だ。 新たな本拠地『エディオンピースウイング広島』の開業と共に始まった今季は序盤戦から好調さが際立っていたが、夏場以降にチームをより進化させた存在として、スタンダール・リエージュ(ベルギー)から3年ぶりの復帰を果たした川辺駿を忘れてはならない。 8月2日、川辺は約3年間の欧州挑戦に区切りをつけ、ユースから所属した広島に完全移籍で加入した。復帰時の年齢が28歳だったことを踏まえれば、欧州のクラブでプレーを続ける選択肢もあっただろう。 だが、川辺は加入会見で「1つでも多くのタイトル獲得に貢献できるようにやっていきたいですし、正直そのために帰ってきた」とコメント。広島復帰への不退転の決意を示した(8月8日公開/クラブ公式YouTubeチャンネル『サンフレッチェ広島 l SANFRECCE HIROSHIMA』より)。 夏の中断期間後、広島と川辺は上昇曲線を描いていく。グラスホッパー(スイス)とスタンダール・リエージュで多くの経験値を得た背番号「66」はチームに次々と勝利を呼び込んだ。川辺が加入後に出場した13試合で、広島は8勝1分4敗。最終盤の3連敗が響いてリーグ優勝をヴィッセル神戸に譲る形となったが、川辺加入の効果が如実に表れたシーズン後半戦だった。 最終戦後に行われた青山敏弘の引退セレモニーで、川辺は伝統の背番号「6」を受け継いだ。今季限りで現役を引退するレジェンドが長年背負ってきた重みのある番号を背に、川辺は来季を戦っていく。 夏の加入から約4カ月という短い期間で圧倒的な存在感を見せつけたことを踏まえれば、「広島の6番といえば川辺」と称される日もそう遠くない未来に訪れるだろう。
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