「とんでもない」GRスープラの爆速アタックが話題沸騰! 圧巻すぎて「空気読めなかった」驚異の走りにベテランレーサーも唖然
スーパーGT2024年最終戦、壮絶なバトルとなるであろうチャンピオン争いは、決勝戦を待たずして"予選”で優勝が決定してしまう前代未聞の事態となった。 【映像】スープラ、前代未聞の爆速アタック 三重県の「鈴鹿サーキット」で開催されたスーパーGT最終戦(第5戦 延期分)。GT500クラスのチャンピオンに輝いたau TOM'S(#36 GR Supra)の衝撃的な決着シーンが12月13日放送の『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』でピックアップされた。 最終戦前の第8戦を終えて、2位のSTANLEY(#100 CIVIC TYPE R-GT)に18得点と大差をつけてドライバーランキング首位に位置していた36号車。シリーズ連覇が懸かるなか、レース前のインタビューでドライバーの坪井翔が「スーパーGTは、大逆転でチャンピオンになることが結構あるので、不安が0ではない以上、予選で決められたら。見ている人にはつまらない展開になりますけど、やっている方は早く解放されたいので、ポールを取って早く決めたいなというのが本音」とリラックスした表情で燃えるような意気込みを語る。 チャンピオン獲得の条件は、Q1・Q2の合算したタイムが「予選を首位通過かつ、100号車が3位以下」「予選で2位以上かつ、100号車が4位以下」という2パターン。Q1では、その100号車が先に残り1分30秒の地点でトップタイムをマークするプレッシャーを受けながらも、36号車は、山下健太が好調な走りを見せて3番手に位置付ける。そして、運命のQ2でハンドルを握るのは「スーパーフォーミュラとのダブルチャンピオン」「3度目のスーパーGTチャンピオン」が懸かる、大ブレイク中の坪井翔。 各車が続々とタイムをマークしていく中、明暗を握っていた100号車は予選4位以下が確定。残るは36号車の坪井が自力でタイム合算で予選2位以上を記録できるか……。チャンピオン誕生を一目見ようと冬の鈴鹿に駆けつけた2万人の観客、ライバルたち、そして山下をはじめとしたau TOM'Sのメンバー、全ての人間が固唾を飲んで見守る中、坪井はプレッシャーを感じさせない堂々とした走りを見せて見事タイム合算で予選首位通過に成功。決勝を待たずに予選でチャンピオンを決定させるという前代未聞の偉業を成し遂げた。 フィニッシュ後、歓喜渦巻くPITから無線で「お疲れさん坪井、空気読めなかったね、ポールだ」と半ば冗談混じりの声が飛ぶと、坪井はすかさず「しっかりポール獲って勝ったんだからいいでしょ、OK!OK!ありがとうございました。明日(決勝)もしっかり勝ちますよ!」とチャンピオン決定直後とは思えない落ち着きを見せながらも、PITへの感謝を示した。 同番組にゲストとして出演していた、 GT300クラスのチャンピオン VENTENY(#88 Lamborghini GT3)の44歳の大ベテラン 小暮卓史は、この36号車について「シーズンを通して、トップを譲らないというのはとんでもない、とんでもないことだと思う。すごいです」と大絶賛。ファンも「強すぎるw」「有言実行」「予選で決まっちゃいました…」と唸りながらも驚異的な強さに唖然としていた。 なお、チャンピオンが決まった後の決勝でも、36号車は変わらない強さを見せつけ、ポールトゥウィン。最後の最後も優勝を掴み取り、今シーズンを言葉の通り"勝ち切る”ことに成功した。 (ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)
ABEMA TIMES編集部