那須川天心、世界王者・武居由樹からのラブコールに「必ずやります。焦らず待って」…来年秋以降の世界挑戦視野
プロボクシングWBOアジアパシフィック(P)・バンタム級王者・那須川天心(26)=帝拳=が6日、都内で行われた男性シャンプーブランド「スカルプD」の「いい頭皮の日」制定記念発表会にゲスト出演。頭皮が薄いことが判明し、焦りの表情を見せたが、プロ8戦目での世界戦を見据えた天心は、WBO世界同級王者・武居由樹(28)=大橋=からの対戦希望には「焦らずにいく」と冷静だった。 「いい頭皮の日」と設定された11月10日を前に出席したイベントで、天心が珍しく焦りの表情を見せた。ダチョウ倶楽部の肥後克広(61)、寺門ジモン(61)とともに登壇。顔までシャンプーで泡まみれにされるお笑いの“洗礼”を受けた。「サンタクロースみたい。試合よりダメージあります」、「罰ゲーム?いや、ご褒美ですよ」とノリノリだったが、事前のMRI検査で頭皮が6・0ミリだったことが判明。「薄毛の人は5・9ミリ」という調査結果に近い数字が出て「まだ20代なのに…。トラウマになりそう」と苦笑いだ。 だが、“本職”に関しては泰然自若を貫いた。先月14日、J・アシロ(フィリピン)に判定勝ち。転向5戦目で初タイトルを獲得した。左まぶたの傷はふさがり、来年2月に設定される次戦に向けて、すでに練習を再開したという。12月には米ラスベガス合宿を行う計画があり「もしやるなら、いろいろな相手と実戦練習したい。前回の試合で経験値が必要と改めて思った。新しい伸びしろがあるし、すごく楽しみな状況」と意欲。同じくキックボクシングから転向したWBO王者・武居からの対戦希望には「急がなくてもいい。必ずやります。焦らず待っていてほしい」と制し、「あと2戦でしっかり結果を出さないと」と転向7戦目は6月、秋以降の8戦目で世界挑戦という自分が描く世界ロードに集中する。 「何が起きてもいいように対応したい。そういう意味で、今日はよかった」とハプニングを笑いにつなげ満足そう。今年の漢字を聞かれると「僕は『頭』ですね。頭皮が大事と知りましたので」。ダチョウ2人もうなる見事な回答で、この日のイベントを締めた。(谷口 隆俊)
報知新聞社