ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」と60年代「S2 ドロップヘッドクーペ」の共通点は?「フライングB」が熱かったモントレーの夏を振り返る
12台限定の「スピードシックス コンティニュエーションシリーズ」が初の公道走行
マリナーのクラシック部門の最新プロジェクトである12台限定の「スピードシックス コンティニュエーションシリーズ」が初の公道走行を行った。1930年のル・マン24時間耐久レースで優勝したスピードシックスの復刻モデルは、オリジナルの図面、オリジナルの素材、オリジナルの製造技術を駆使して手作業で製作された新車である。この復刻モデルをオーダーしたマリナーの顧客に実際のスピードシックスを体験してもらうために、このクルマはモントレーへの旅に先立ち、エンジニアリング開発とサインオフの間、数千マイルのテスト走行が行われた。 モントレー・カー・ウィークにおけるベントレーの存在感は、どのブランドよりも包括的なものとなった。約90台のベントレーがモントレー半島に集結し、3000人以上の顧客や関係者はさまざまなイベントやイブニングに参加した。 ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングでは、サテンシルバーにオレンジのアクセントを加えた「ベンテイガS ブラックエディション」とともに、コンチネンタルGTスピードが米国デビューを飾った。 また、シールロックビーチでベントレー環境財団がパートナーのSeaTreesとともに米国、ケルプの森の取り組みに資金を提供し、ケルプの森を復元することを発表した。 ペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、ベントレーのエグゼクティブグループが名誉審査員を務め、1961年製S2ドロップヘッドが初展示された一方、コンチネンタルGTCスピードがコンセプト・ローンに登場した。さらにマリナーのデザイナーがイベントで顧客とセッションを開催することで、新しいベントレーファンを次々と誕生させることとなった。 AMWノミカタ ベントレーの2024年のモントレーでの展示の大きな目的は、もちろん新型コンチネンタルGTスピードをイベントの来場者に紹介することにあったが、1920年代に製作された往年の名車、スピードシックスの復刻モデルを初走行させることでマリナーの技術力の高さをアピールし、レストアされたS2 ドロップヘッドクーペをペブルビーチ・コンクール・デレガンスに出品することであまり注目を集めない時代のモデルに再び光を当てるなど、まさに新旧のベントレーとヘリテージを称える展示となった。 S2 ドロップヘッドクーペは初めてV8エンジンを搭載したモデルで、コンチネンタルGTスピードと同じくパワートレインを変更した意欲的なモデルであった。このときにS2に搭載された6.23L V8エンジンはやがて6.25Lに拡大され、ターボなども追加されることによって最終的には537psを発揮する伝説的なエンジンとなった。時代を変えたパワートレインの共演ということで、ファンにとっても印象深い展示となったことだろう。
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