「音楽を助けてください。次世代が危ない」亀田誠治さんの懸念と挑戦 文化を創る「新しい循環」目指す日比谷音楽祭
「音楽を助けてください。特に若いミュージシャン、次世代が危ない」―。「いきものがかり」やGLAY、椎名林檎さん、平井堅さん、JUJUさんらのヒット曲を多数手がける音楽プロデューサー、亀田誠治さんが日本の音楽を巡る現状に懸念を強めている。 特定の人気アーティストや大きな利益が見込める作品にお金が注がれ、そうでないミュージシャンらは楽曲の制作費が削られるケースが音楽業界で目立つと言う。「生演奏の達人たちが実際に共演して、おもしろい音楽表現を生み出すチャンスを失ってきている」と指摘する。 「音楽文化の危機」をなんとかしようと6月8、9の両日、東京都心の日比谷公園を拠点に開かれる〝無料フェス〟「日比谷音楽祭」で、実行委員長を務める亀田さん。「みんなで社会を支え、楽しみ、生きがいや幸福を感じたいという人々の思いを実現する場」を目指すと語る。(共同通信=小池真一) ▽紅白・アリーナクラスが結集
【初夏恒例の日比谷音楽祭は今年、シンガー・ソングライターの小田和正さん、バンド「スピッツ」、ピアニストのハラミちゃんら50組以上が出演する】 ―ライブ会場は入場無料、オンライン視聴も無料です。それなのにこれだけの人気アーティストが出演します。 亀田誠治さん 日比谷音楽祭の大きな特徴として、誰もが認めるようなトップミュージシャンが出演します。ヒット曲を世に送り出し、さまざまな人生を幸福に彩ってきた楽曲をずっと歌い続けておられます。(NHK紅白歌合戦に出演し、規模の大きなアリーナの会場に観客を動員するような)「紅白・アリーナクラス」の皆さんが、日比谷音楽祭の意義に賛同し、出演を快諾してくださいました。 ▽「やめた方がいい」と忠告されて 【佐野元春さんらポップスの大御所やジャズクラリネット奏者の北村英治さん、ミュージカル俳優の石丸幹二さん、東京スカパラダイスオーケストラなどが出演予定だ】