尹大統領の2回目の弾劾訴追案を提出へ…「早期退陣に応じる考えない」と与党代表も賛成呼びかけ
【ソウル=仲川高志】韓国の左派系野党「共に民主党」(170議席)は12日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対する2回目の弾劾(だんがい)訴追案を臨時国会に提出する。14日に採決が行われる。 【動画】銃身をつかみ、国会突入阻止を図る女性
尹政権を支えてきた与党「国民の力」(108議席)の韓東勲(ハンドンフン)代表は12日午前、国会で記者会見し、尹氏に早期退陣に応じる考えがないことを確認したとして、「(自ら退陣しないのであれば)弾劾で職務停止をすることが民主主義を守る唯一の方法だ」と語り、与党議員に対し、訴追案への賛成を呼びかけた。
訴追案は、国会(定数300)の在籍議員の3分の2以上の賛成で可決される。野党や無所属など計192人に加え、与党から8人が賛成票を投じれば可決される。11日時点で与党から少なくとも5人が賛意を示しており、韓氏の発言を受け、可決の可能性が高まった。
通常国会開会中の7日に行われた1回目の訴追案の採決では、与党議員の大半が議場から退席し、投票不成立となった。こうした対応は多くの国民から厳しい批判を浴びた。韓氏は「次の採決には出席し、所信と良心に基づいて投票しなければならない」と述べた。