「寝だめは悪」は時代遅れ!? “週末の寝だめ”で「心血管疾患」リスク低下 最新研究で判明
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: 欧州心臓病学会議2024で発表された内容への受け止めを教えてください。 中路先生: 本研究発表は「寝だめ」と「心疾患リスク」との関連を調べた大変興味深い研究であると考えます。十分な睡眠時間を取るのが難しい人は、心疾患予防ために週末の寝だめが有効と考えられますが、「寝だめが直接どれほど心臓の健康に有益か」については不明です。 いずれにしても、心疾患の予防のためには普段から十分な睡眠を取ることが重要です。また、適切な体重を維持し、タバコやアルコールを避けるなど、健康的な生活を心がけましょう。
編集部まとめ
欧州心臓病学会議2024で、「週末に最も多く睡眠時間を確保したグループは、最も睡眠時間が短かったグループと比べて、心血管疾患を発症するリスクが19%低くなった」という研究が報告されました。 良質な睡眠は健康にとって大きな意味を持つので、今回のような研究結果を知り、睡眠について改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。なお、この情報は査読を経て学術誌に掲載される前の情報である点については留意が必要です。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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