iPhoneだけで映画を撮る! 三池崇史監督に『ミッドナイト』制作秘話を聞いた
── 最後に、今後、監督の撮る作品にもiPhoneは使われるのでしょうか? 三池 使うと思います。というか、もう使わざるを得ないですよね。よりリアルな日常を撮ろうとしたら「これiPhoneで撮った方がいいよね」というふうになりますから。iPhoneを使う・使わないという選択肢の中で、僕だけじゃなく使う人はどんどん増えていくんじゃないでしょうか。 ── 本作はもちろん、監督の次回作も楽しみにしています。
● 三池崇史(みいけ・たかし)
1960年、大阪府出身。1991年にビデオ映画『突風!ミニパト隊』で監督デビュー。以降、多岐に渡るジャンルで制作活動を行い、海外からも高い評価を受ける。「殺し屋1」(01)や「クローズZERO」(07/09)シリーズ、、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(17)などコミック原作作品の評価も高く、「無限の住人」(17)はカンヌ国際映画祭のアウト オブ コンペティション部門に公式選出された。
『Midnight(ミッドナイト)』
iPhone」を世界各国で実施しているが、今回日本では“マンガの実写化映画”を撮影。原作は手塚治虫の最後の週刊誌連載作品となった『ミッドナイト』。舞台は夜の東京。悪徳タクシードライバー「ミッドナイト」は、デコトラを運転していた少女「カエデ」と出会う。カエデがある事情で暗殺者に狙われていることを知ったミッドナイトは、彼女と一緒に逃亡。歌舞伎町を駆け抜け、「第5の車輪」を持つ改造タクシーでのカーチェイスを繰り広げる。監督/三池崇史、脚本/渡辺雄介、出演/賀来賢人、加藤小夏、小澤征悦ほか。 YouTube/iPhone 15 Proで撮影 | ミッドナイト | Apple ©Tezuka Productions ©Apple.Inc
写真/前田 晃(Maettico) 取材・文・編集/平井敦貴、編集/森本 泉(ともにWeb LEON)