米メディアは佐々木朗希の完全投球ストップに注目。「最初の1球で終わりを迎える」「メジャー以外では世界でベストの投手」
千葉ロッテの佐々木朗希(20)が24日、京セラドーム大阪でのオリックス戦に先発。2試合17イニング継続していたパーフェクトピッチングの行方に注目が集まっていたが、1回に先頭打者の福田周平(29)に159キロのストレートを一、二塁間に引っ張られてストップした。最速164キロをマークしたが、5四死球と制球が乱れ、5回には無死満塁から本塁併殺ではなく、二塁併殺を取る判断ミスがあり、23イニングぶりに失点。さらに吉田正尚(28)にも左中間を破るタイムリー二塁打を浴び2失点した。10日に完全試合を許したオリックスは目付を下げてストレートを逆方向に狙うなど対策を練っていた。佐々木は悪いなりに5回を90球6安打4奪三振2失点にまとめてリードは許さず今季3勝目。佐々木に注目していた米メディアは、完全投球のストップをニュースとして大々的に報じた。
「いつか完全試合を終える運命に」
米スポーツ専門局のESPNは「日本のスター、佐々木が17イニング連続完全投球の終わりを迎える」との見出しを取り、「佐々木は、いつか(完全投球を)終える運命にあった」と、完全投球がストップしたことを報じた。 記事は「佐々木は完全試合(10日・オリックス戦)で27人、(17日・日ハム戦の)8回投球で24人、そして完全試合の前に対戦した最後の打者1人を打ち取っていた。完全試合と、8イニングの完全投球で、佐々木は打者51人に対して33三振を奪った。20歳の右腕投手は打者のバランスを崩し続けるため、100マイル(約161キロ)の速球と素晴らしいスプリッターを投じている」と紹介。 「今シーズンの5度の先発を通じて、佐々木は36イニングで13安打、5四球を許す一方で60奪三振を記録している」と続けた。 また「佐々木は2020年に18歳で千葉ロッテと契約する前、直球の球速に目をつけられ高校生投手としてMLBのチームから広く興味を持たれたことが報じられている。だが、日本での報道では、佐々木が、近い将来にMLBのチームにポスティングされる可能性は低いと伝えている」とも記した。 佐々木が海外FA権を取得するまで9年かかり、それ以前にメジャーに移籍するにはポスティングシステムを利用するしかないが、25歳になるかプロで6年の経験がなければ、国際海外FAのボーナスプール(契約金枠)の対象となり、契約金が低く抑えこまれる。そのため、少なくとも5年以上は、メジャー移籍の可能性が低いことを日本のメディアが推測しているが、その報道内容を紹介したようだ。 CBSスポーツも同じく佐々木の完全投球ストップに注目。「日曜日の佐々木は、5回を6安打、3四球で2点を許し(完全投球の)終わりを免れなかった。彼は、打者2人に死球を与えたが、4三振を奪い、(レフトの)高部瑛斗が1回に本塁で走者をアウトにする(という好守備の)援護も得た。佐々木は、日曜日に勝利を得るにはそれで十分だった」と報じた。