子連れ帰省は「トイレ」との戦い? 年末年始を乗り切る高速道路対策とは
年末年始の渋滞対策術
年末年始は、長距離ドライブや帰省で高速道路を利用する人が増える時期だ。しかし、この時期には渋滞や急なトイレ問題が発生することもある。 【画像】「なんとぉぉ!」これが34年前の「海老名サービスエリア」です! 画像で見る(17枚) 特に、子ども連れの家庭にとって、移動中のトイレ問題は大きな悩みの種だ。年末年始の混雑を避けるためには、事前にしっかりとトイレ対策を準備することが大切だ。 本稿では、一児の母である筆者(小島聖夏、フリーライター)が子どもがトイレに行きたくなったときの対策と、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)で使いやすいトイレの選び方を紹介する。
子どものトイレ問題、84%が経験
2022年4月9日、海南警察署(和歌山県海南市)が主催した「春の交通安全運動 啓発活動」において、サンコー(同)が実施した調査結果が注目された。調査対象は、3~9歳の子どもを持つドライバーで、84%が 「運転中に子どもがトイレに行きたいと言って運転を急がされた経験がある」 と回答した。 子どもが急にトイレに行きたくなった場合、一般道では商業施設などのトイレを利用できるが、高速道路では、 ・SA ・PA を目指す必要がある。しかし、渋滞に巻き込まれると、目的地に到達するまでに時間がかかるため、事前にトイレ対策を講じておくことが非常に重要となる。 筆者は、過去に渋滞中に子どもが「トイレに行きたい」と急にいい出し困った経験がある。そのため、出発前には必ず「トイレ対策」を行うようにしている。では、どのような対策を実施すると効果的なのか。
渋滞時の危険回避とトイレ準備
小さな子どもと高速道路を移動する際は、早めに休憩を取ってトイレを済ませておくことが重要だ。さらに、どのSAやPAのトイレが使いやすいか、混雑状況について事前に調べておくとより安心できる。 移動中に子どもがトイレに行きたくなった場合に備えて、車内で使用できる ・携帯トイレ ・簡易トイレ を準備しておくことをおすすめする。これらは100円ショップで手に入る簡易的なものから、災害時にも対応可能なしっかりとした作りのものまで幅広く販売されており、状況に応じて選ぶことができる。また、紙おむつを常備しておくのも有効だが、使用後の臭いが車内に充満しないよう、消臭ポリ袋を一緒に用意しておくとより効果的だ。渋滞時に 「高速道路の路肩に停めてトイレを済ませればよい」 と考えることもあるかもしれないが、これは非常に危険であり絶対に避けるべきだ。高速自動車国道法第17条では、「みだりに高速自動車国道に立ち入り、または高速自動車国道を自動車による以外の方法により通行してはならない」と定められており、これは違法行為に該当する。さらに、筆者の経験上、トイレが必要な状況で 「トイレは大丈夫?」 と声をかけるのは避けたほうがよい。子どもは「トイレ」という言葉を聞いただけで急に行きたくなることがあるため、余計にトイレに行きたくさせてしまう可能性がある。