【奈良県 2023年版】 冬の絶景・風物詩10選 大松明が燃え盛る日本屈指の火祭り
◆念仏寺の陀々堂鬼走り
五條市大津町にある念仏寺陀々堂で、毎年1月14日に行われる火の祭典「鬼走り」。室町時代から約500年続く伝統行事で、平成7(1995)年には市内で初めての国の重要無形民俗文化財に指定されている。 法螺貝や太鼓の音が響く中で、父鬼・母鬼・子鬼が登場。鬼は燃え盛る松明を振りかざしながら堂内を豪快に巡り、住民の災厄を払う。 鬼が幸いをもたらすとする祭事は珍しく、毎年多くの参拝者が訪れる。 開催日:毎年1月14日 念仏寺の陀々堂鬼走り(ねんぶつじのだだどうおにはしり) 開催地 奈良県五條市大津町177
◆若草山焼き
奈良市内を見下ろす奈良のシンボル・若草山で、毎年1月の第4土曜日に行われる冬の代表的行事。春日大社・興福寺・東大寺の神仏が習合し、先人の鎮魂と慰霊、さらには奈良全体の防火と、世界の人々の平安を祈願する。 冬の古都の夜空を赤々と染め上げ、山が浮かび上がる様は壮観。また、山焼き開始前には豪華な打ち上げ花火が冬の空を彩る。 開催日:2024年1月27日(土) 若草山焼き(わかくさやまやき) 所在地 奈良県奈良市雑司町(奈良公園内 若草山)
◆月ヶ瀬梅溪
月ヶ瀬尾山の湖岸から中腹にかけて広がる月ヶ瀬梅溪は、関西屈指の梅林として知られる国の名勝。 2月中旬から赤や白の約1万本の梅の花が咲き始め、甘酸っぱい香りとともに、花々の織りなす見事な景観を望める。 この梅は鎌倉時代中期に真福寺の境内に植えられたのが始まりとされ、その歴史に思いを馳せながら眺めるのもおすすめだ。 月ヶ瀬梅溪(つきがせばいけい) 所在地 奈良県奈良市月ヶ瀬尾山
◆三峰山の霧氷
宇陀郡御杖村にある標高1,235メートルの三峰山は、「日本三百名山」の1つに数えられる人気の山。 冬には、厳寒期にしか見ることのできない氷の華・霧氷に包まれた木々の、幻想的な光景を堪能できる。 毎年1月下旬から2月中旬にかけては、麓の「みつえ青少年旅行村」で「霧氷まつり」も行われ、霧氷をより楽しめる。 三峰山の霧氷(みうねやまのむひょう) 所在地 奈良県宇陀郡御杖村神未