ゼファン、スイスのネットワークオーディオブランド「Wattson Audio」の国内取扱を開始
(株)ゼファンは、スイスのネットワークオーディオブランド「Wattson Audio」(ワトソン・オーディオ)の国内取扱を8月より開始した。現在のラインナップは以下の通り(以下すべて税込)。 ・ネットワークプレーヤー「Madison Lounge Edition STERAMER」:1,210,000円 ・ネットワークプレーヤー「Madison STERAMER」:858,000円 ・ネットワークプレーヤー(DAコンバーター内蔵)「Emerson ANALOG」:429,000円 ・ネットワークトランスポート(DDコンバーター内蔵)「Emerson DIGITAL」:429,000円 ・ステレオパワーアンプ「Madion Lounge Edition AMPLIFIER」:1,518,000円 ※2024年秋発売予定 Wattson Audioは、Alexandre Lavanchy(アレキサンドレ・ラバンシー)氏によって2019年にスイスで創業されたブランド。ラバンシー氏は、もともとはハイエンドオーディオ設計のコンサルタント会社「ABC PCB」にて、オーディオメーカーに技術やオーディオ基板などを提供する仕事を行ってきたが、その技術を生かして自社ブランドとしてWattson Audioを立ち上げた。 ABC PCBには、CH Precisionブランドの創業者であるフロリアン・コッシー氏も在籍しており、ラバンシー氏にとコッシー氏は旧知の仲であった。その縁から、2024年にCH PrecisionがWattson Audioを買収。これに伴い国内においても、これまでAZ・AUDIOがWattson Audioの代理店業務を行っていたところ、CH Presicionを取り扱うゼファンに移行した形となる。 「Madison STERAMER」ならびに「Emerson ANALOG/DIGITAL」については、いずれもRJ-45のネットワーク端子を搭載するネットワークプレーヤー/トランスポート。自社開発のネットワークインターフェースを搭載しており、UPnP再生はもちろん、TIDAL/Qobuzのストリーミングサービス、Roon Ready、Plays with Audirvanaにも対応する。 最大サンプリングレートは、PCMが384kHz/32bit、DSD256まで対応。クロックは44.1kHz系と48kHz系それぞれ独立して用意されており、ノイズやジッターを低減。またSHARC DSPチップを採用しており、アップサンプリングとスプラインフィルターアルゴリズムを備えている。筐体はいずれも無垢のアルミからのCNC削り出しとなっている。 ボリュームは「LEEDH」プロセッシングを採用。Madison STERAMERならびにEmerson ANALOGのDAコンバーターには、シーラス・ロジックの「WM8742」を採用しており、パワーアンプもしくはアクティブスピーカー等に直接接続して利用することもできる。 専用コントロールアプリ「Wattson Music」(iOS/Android)も用意。ボリューム、入力セレクター、イコライザーなどの設定や、TIDAL/Qobuzへのアクセスも可能となっている。 「Madison Lounge Edition STERAMER」については、基本機能はMadison STERAMERと共通だが、電源容量を2倍にしたほか、コンデンサー等のパーツにさらにハイグレードなものを採用。アナログ出力ステージも再設計されており、2組のオペアンプを使用してDACチップへの供給を最適化するなど、さらなる駆動力を実現しているという。 「Madison STERAMER」「Madison Lounge Edition STERAMER」はRCA/XLRの出力を1系統ずつ搭載。「Emerson ANALOG」はRCAアナログ出力、「Emerson DIGITAL」はAES/EBUとS/PDIFのデジタル出力のみの搭載となっている。 また今秋発売予定の「Madison Lounge Edition AMPLIFIER」は、ブランド初のステレオパワーアンプ。クラスABの低フィードバック回路で、ツイントランスとカスタムメイドコンデンサによる電源部を搭載。オーディオ回路は左右対称で、入力バッファから出力までディスクリートで構成されている。 出力は50W×2(8Ω)、80W×2(4Ω)となっており、バイアンプモードまたはハイカレントモノラルモードに切り替えも可能。システムに合わせた構成が実現できるとしている。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈