中島啓太選手、今後の目標は「松山英樹選手に追い付くこと」 埼玉の中学校にパリ五輪出場のプロゴルファーが 母校でふれあい講演会、後輩へエール「目標へ1日1%成長することが大事」
パリ五輪に出場した加須市出身のプロゴルファー中島啓太選手(24)が5日、母校の同市立大利根中学校(塚本直樹校長、生徒数318人)に来校した。ふれあい講演会で全校生徒に、「目標に向かって1日1%成長することが大事」とエールを送った。 松山英樹選手、パリ五輪で銅メダル 埼玉のゴルフメーカー“グラファイトデザイン”のクラブシャフトを愛用 講演会は、生徒の将来の夢や希望を育み、意識を高めてもらうのが目的。中島選手は大利根中学校3年の時、ゴルフで日本代表チームに入り、海外で戦ったことからプロ入りを意識した。代々木高校、日本体育大学を経て2022年にプロに転向している。講演会では、その経験などを語った。 大利根中には中島選手と同級生の田中颯真教諭(24)が在籍しており、今回の来校が実現した。岡戸裕治教頭(57)が進行役となって中島選手を紹介。生徒たちは中島選手に質問し、交流を深めた。 中島選手は、2020年11月に世界アマチュアゴルフランキング1位の快挙を達成。プロ入り後の23年には年間で1億8千万円を獲得し、賞金王になった。その時の感想と使い道を問われると、中島選手は「賞金王は年間を通して一番いいゴルフをした選手がもらえるもの。うれしかった」と笑顔。そして「賞金で加須の自宅にトレーニングジムをつくった」と答えた。 今後の目標や夢について「松山英樹選手に追い付くこと。来年1月からのヨーロッパツアーでいい結果が出せるように集中したい。パリ五輪ではいい経験をさせてもらった。努力した先にロス五輪の出場があると思っているので、五輪に出場し、メダルを持ち帰りたい」と次の目標へ意気込んだ。 生徒会長で2年生の糸井康徳さんは「野球をやっているので、大先輩(中島選手)のように努力したいと思った」。2年生の野中桃香さんは「私はゴルフと水泳とピアノを習っている。ゴルフがしたくなった」と感想。生徒たちは今回の交流で、中島選手の親しみやすさを実感していた様子だった。