【バスケ日本代表】A代表デビュー207㎝山ノ内勇登が見せたポテンシャル ホーバスHC「本当にいい選手」
無得点も5分54秒の出場で4リバウンド
第1Q残り1分49秒。ある選手がコートインすると、会場が大きく沸いた。背番号27、山ノ内勇登である。 207㎝100㎏の恵まれた体格を持つ山之内は、NCAA(全米体育協会)1部のポートランド大でプレーする21歳。今秋からは同じくNCAA1部の強豪・ネバダ大への転校が決定しており、さらなる飛躍が期待されている。 今回の代表合宿では5月のディベロップメントキャンプからコールアップされており、激しい競争を勝ち抜いて北海道大会への切符を見事につかんだ。A代表デビューとなったオーストラリア戦では得点こそなかったものの、5分54秒の出場で4リバウンドを獲得。サイズの大きいオーストラリアのビッグマン相手でも奮闘を見せた。 「すごくうれしいです。ここまでこられて、北海道に連れてきていただいて、(ホーバスHCに)すごく感謝しています。試合にも出られてすごくうれしい」 試合後、ほっとした表情を見せる山ノ内。 「いい経験だった。リバウンドはよかったけど、自分ができることを全部は見せられなかった。(試合を見直して)ここがダメだったとか勉強して、もっと良くプレーできるようになりたいです」
ファウルトラブル反省「すごく勉強になった」
207㎝の長身ながら、複数のポジションをこなせる器用さや万能性を持つ山ノ内。代表合宿では「このサイズでこれだけ動けるんだという部分を見せたい」と意気込んでいたが、実際にプレーしてみると「(強みを出せたのは)ちょっとだけ。緊張していたから、考えすぎて時々悪いプレーをしてしまった」と反省点も見つかった。特に約6分の出場時間ながらファウルを4つ犯しており、トップレベルでプレーするにはディフェンス面でのアジャストメントやフィジカル面の強化が必須になってくるだろう。 「(NCAAの)ディビジョン1ではたくさん大きい選手いるから(ビッグマンとマッチアップする大変さ)少しは分かるけど、オーストラリアの選手(と対戦して)すごく勉強になりました。この試合からもっと学んで、いいプレーをゲームで出来るようになりたいです」 まだまだ若く粗削りな部分もある山ノ内だが、トム・ホーバスHCはそのポテンシャルを高く評価する。 「勇登は(ポジションが)4番、5番です。1ヶ月ぐらい勇登はやっているんですよ、ディベロップメントキャンプから。彼はすごくいいバスケをやっています。リムプロテクション、リバウンド、シュート、パッシングの判断も。今日は多分、初めてA代表に入ったから、ちょっと分からないけど緊張したかなと思っています。今日は普通の勇登じゃない感じです。本当にいい選手だと思います。いい選手になると思います」