ひとつ屋根の下のメリットとは…スタートアップ500社が集結『STATION Ai』老舗企業も注目する“本当の姿”
■「速いコミュニケーションをしたい」…老舗企業「コメ兵」が入居する理由
「STATION Ai」にはスタートアップだけではなく、名古屋の老舗リユースショップ「コメ兵」も入居している。
コメ兵の担当者: 「スタートアップの方たちとの交流が全くなくてですね。こちらに入ってそういった方たちと、すごく速いコミュニケ―ションをしたいと思って」
コメ兵のような大手企業や団体とスタートアップとの出会いで、オープンイノベーション=技術革新を生み出すのも「STATION Ai」の狙いだ。全部で200ほどの名だたる企業・自治体・金融機関などが入居している。 コメ兵では、2020年からAIによる鑑定を導入し、マイクロスコープで拡大した画像をもとに、AIが、数秒で買取できる品物か判断する。
最新技術の活用が、今後ますます必要になっていくと踏んだコメ兵は、スタートアップとの協業をどん欲に求めている。
コメ兵の担当者: 「実際に何社か、例えばブロックチェーンですとか、あとはリモート=遠隔で我々のサービスを実現できるような技術を持った方ですとかと話を始めています」 STATION Ai の佐橋宏隆CEO: 「スタートアップと、製造業を中心とした既存の産業の分厚い歴史と、その基盤がある地域なので、そこを掛け合わせてスタートアップと大企業含めた色んな事業会社の事業の融合というか、協業が生まれるように」
■飲み会も調整?マッチングの”仕掛け人“
イノベーションへの道筋は開けているのか。再びエンサポートの山口さんを訪ねると、入居から2週間ですでに50社以上とマッチングしたという。
そのスピードの裏には、“仕掛け人”の存在があった。 エンサポート 山口勝也代表: 「随時、チャットの方で、『今度このスタートアップさんにエンサポートさんの話をしたら“是非会いたい”と言っている』っていうようなお取次ぎが」 「STATION Ai」では『コミュニティマネージャー』を名乗るスタッフたちが入居する企業を回っていき、それぞれのニーズを拾ってマッチングにつなげている。