トランプ氏、プーチン氏との会談示唆-ウクライナ戦争終結に向け
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻によって引き起こされた戦争の終結について話し合うためにロシアのプーチン大統領と会談する用意があると示唆した。
プーチン大統領は19日、テレビ放映された年次会見でトランプ氏について「彼が望めば、会う準備はできている」と発言。ただ、「いつ会うのかは分からない。トランプ氏はそれについて何も言っていない」とし、「彼とは4年余りまったく話していない」と語っていた。
これを受け、トランプ氏は22日にアリゾナ州フェニックスで行われた保守派のカンファレンスで、ウクライナでの戦闘で非常に多くの兵士が命を落としたとした上で、「プーチン大統領は可能な限り早期に私との会談を望むと述べた。そのため、われわれはこれを待たなければならない。だが、われわれはあの戦争を終わらせる必要がある」と話した。
もっとも、詳細には触れず、プーチン氏との会談に明確にコミットもしなかった。トランプ氏はロシアが占領した地域について重視せず、同国によるウクライナ領の一部占拠を認める取引に応じる意向を示唆している。
11月の米大統領選挙でのトランプ氏の勝利は、ロシアを倒して占領地を奪還しようとするウクライナのゼレンスキー大統領の取り組みに対する米国の将来的な軍事支援に疑問を投げかけている。トランプ氏は先週、ゼレンスキー大統領は「取引を行う準備をすべきだ」とコメントした。
原題:Trump Leaves Door Open to Putin’s Offer for Talks on Ukraine War(抜粋)
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Josh Wingrove