パフォーマンスを見た瞬間に「売れる」と確信!? 人を魅了するアイドルたち【古家正亨のBEATS of KOREA】
여러분! 안녕하세요? 皆さん! こんにちは。 古家正亨です。 はじまりました『BEATS of KOREA』。僕、古家正亨が、四半世紀に渡って関わってきた、お隣の国「韓国」のエンタテインメントの鼓動……「ビート(Beat)」、その魅力を紹介していきますよ。 【写真で確認】名古屋で行われた俳優ナ・イヌさんトークショーで司会をする古家さん さて、ラジオと言えばリスナーとのコミュニケーションですよね。そこで今回は、事前にSNSで寄せられた皆さんからの韓流、K-POPに関する疑問や質問に答えていきたいと思います。 短い期間にたくさんの質問をいただきましたが、その数は数千にもなりましたので、ここでは特に多く寄せられた質問を中心に回答させていただきますのでご了承ください。ご協力いただいた皆さんありがとうございました。 では、さっそくご紹介していきましょう。 ■K-POPアイドルや俳優さん達と一緒にお仕事をして、ふと垣間見る素顔や性格の良さ、プロ意識の高さが分かるエピソードはありますか? このグループは(またはこの子は)売れるな、など感じる事はありますか? そしてそれが当たる確率はどのくらいですか? 長きに渡って業界で活躍出来ている方は、もちろん芸能事務所の力もあると思いますが、基本、その人柄に多くの人が魅了されているからだと思うんです。なぜなら、日常生活においても「この人と仕事したい」とか「この人なら信用できる」という人と一緒にいたいというのが、多くの人が願っていることだと思うんです。歌手、俳優、タレント問わず、そういった方々は現場から重宝されます。人気というのは、そういったところから自然と生まれるものであって、人為的に作られた人気は、あっという間に自然消滅してしまいます。誰だって、人を見る目を持っているわけですから、そのくらい見抜けるはずなんです。 韓国のスターたちのすごさは、その人柄にあると僕は思います。20年前から韓国とのお仕事をさせてもらっていますが、これまで出会ったスターたちの中で、極めて印象の悪かった人は、ほぼいません。 特にアイドルたちは第3世代以降、芸能事務所の育成プログラムの中で極めて高い社会性を身に付けるよう指導されていますし、それ以前であっても、儒教の道徳の中で、年上、自分たちよりも地位の上の人に対する礼儀を忘れません。仕事をする中で、僕が嫌な思いをしたことは、ほぼないんです。ですから、その評価軸は人間力ではなく、歌やパフォーマンス、もしくは演技力になるわけです。 アイドルとのお仕事では、出会ってパフォーマンスを見た瞬間に、「あ、このグループは売れる」という確信が持てます。会った瞬間に、オーラが見えるんです。 霊媒師のようなことを言っているように思われるかもしれませんが、単に、歌や踊りが巧いというだけではなく、所属事務所やスタッフとの信頼関係、メンバー間のコミュニケーション、笑顔が作られたものかどうか、などなど、彼ら・彼女たちを取り巻く環境の1つ1つが、「売れるオーラ」につながっていて、そのオーラを纏ったスターたちは、8割9分、これまでの自分の経験から言って、売れていますね。 もちろん、絶対売れると思っていたグループであっても、そううまくいかなかったケースもありますし、これは売れないだろうと思っていても、大スターになったケースもあります。ですから、確率的に百発百中とは言えませんが、それでも、長くやっていると、何となくオーラって見えてくるんですよね。不思議ですけど…。 古家正亨(ふるや まさゆき)PROFILE 1974年北海道出身。上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了。専門は韓国大衆文化、日韓文化比較論。2000年以降、ラジオ、テレビなどのマスメディアを通じて、日本における韓国大衆文化の普及に努め、韓国政府より文化体育観光部長官褒章を受章。 また年200回以上の韓流・K-POPイベントのMCを務め、スターとファンの橋渡し役を20 年以上に渡って続けている。現在もNHK R1 「古家正亨のPOP★A」、ニッポン放送「古家正亨 K TRACKS」、FMノースウェーブ「Colors Of Korea」、テレビ愛知「古家正亨の韓流クラス」など、ラジオ・テレビのレギュラー番組を通じて、韓国大衆文化の魅力を紹介している。 主な著書に『K-POPバックステージパス』(イースト・プレス刊)、『DiscCollection K-POP』(シンコーミュージック刊)など多数。 2024年8月26日(月)には自身のファンミーティング「古家x藤原ファンフェスタ スペシャルゲスト超特急カイ」を飛行船シアター (東京都)にて開催! 【文=古家正亨】 ※本記事は古家正亨著の書籍『BEATS of KOREA いま伝えたいヒットメイカーの言葉たち』から一部抜粋・編集しました。