巨人“田中将大・ライデルW獲得”決定的のウラで「FAで最近フラれがち」「現守護神の大勢は…配置転換?」成績に見る懸念と大物選手の処遇
菅野がMLB移籍→田中獲得は理にかなっている
さらに12月16日になって、巨人は楽天の保留選手名簿から洩れていた田中将大を獲得すると報じられた。 エース菅野智之が海外FA権を行使してMLBに移籍すると報じられる中、楽天の絶対的なエースだった田中獲りに動いたのは、誠に理にかなった補強だといえよう。 すでにこのコラムでも紹介したが、田中は2021年にNPBに復帰してから3年間で、両リーグ通じて5位に相当する458イニングを投げている。しかし援護点が極端に少なかったために20勝32敗と大きく負け越した。昔のような「ギアチェンジ」は見られなくなったものの、田中の投球技術は錆びついていない。 2023年オフに「右肘関節鏡視下クリーニング術」を受けたこともあり、2024年は1試合の登板にとどまったが、まだまだ活躍する可能性はあるだろう。過去にも他球団の大物選手が、キャリア後半に巨人に移籍するケースはしばしば見られた。 関根潤三:近鉄(1950-64)→巨人(1965) 金田正一:国鉄(1950-64)→巨人(1965-69) 張本勲:東映・日拓・日本ハム(1959-75)→巨人(1976-79) 松原誠:大洋(1962-80)→巨人(1981) FA権導入後も以下のようなケースがある。 落合博満:ロッテ(1979-86)→中日(1987-93)→巨人(1994-96) 広沢克己:ヤクルト(1985-94)→巨人(1995-99) 川口和久:広島(1981-94)→巨人(1995-98) 清原和博:西武(1986-96)→巨人(1997-2005) 小笠原道大:日本ハム(1997-2006)→巨人(2007-13) 杉内俊哉:ダイエー・ソフトバンク(2002-11)→巨人(2012-18) 村田修一:横浜(2003-11)→巨人(2012-17) なおFA以外だと近年は岩隈久志、中田翔、松田宣浩らといった選手も巨人に入団した。