【若一調査隊】「謎の大王」“ミステリアスな古社”「交野天神社」 住宅に突如現れる原生林 第26代天皇・継体天皇が即位した樟葉宮とは?
(若一さん) 「一つ言われていますのはね、それまでの天皇が即位したのとはちょっと流れが違うので、反対勢力があったんではないかと」 (交野天神社宮司 片岡宏之さん) 「中々、ヤマトに入らせてもらえなかったという風にも記されています。こちらの樟葉の地で5年間、その後に筒城宮、田辺の方に行かれまして、また長岡京の方に行かれてからヤマトの方に移られました」 (若一さん) 「その間に連絡の良いこの辺に拠点を置きながら、色んな諸国の豪族とかに支援を集めて、自分の背景を磐石にした。その為に20年くらいヤマトに入るまで時間がかかったんではないか、とか言われていまして。その間が色々謎なんで、はっきりしない、細かい事が分からない」 また現在、宮内庁により継体天皇の御陵は、茨木市にある太田茶臼山古墳だとされていますが、実は多くの学者の研究では、“調査隊”でも何度も訪れた高槻市の今城塚古墳が“真の継体天皇の御陵”ではないか、とも言われており、 継体天皇に関しては様々な謎が残されているのです。 (若一さん) 「ただ一つ言えますのが、継体天皇までの天皇というのは、実在性が学問的には中々実証されにくいところがあるんです。ところが、この継体天皇以降は割と実在性がはっきり証明され得る人たちが続くわけですね。一つ歴史の分岐点におられる天皇であって、沢山の謎を持った天皇であると言うことなんですね」
特別に間近で見学!二つの本殿
継体天皇の謎に迫ったところで、いよいよ重要文化財である2つの社殿を拝見します!今回は特別に間近で見せていただきます。 (五十嵐P) 「間近で見ると大きいですね!」 (若一さん) 「おお! 凄いですね」 (交野天神社宮司 片岡宏之さん) 「正面が桓武天皇の父君であります、光仁天皇をお祀りしているお社でございます。向かって右側の方が八幡社ですね、こちら応神天皇、いわゆる誉田別命(ほむたわけのみこと)なんですけも、こちらも継体天皇から第5代のご先祖さんと言うことで、その関係もあってこちらの方に八幡社があるのかなと思います」 どちらも室町時代中期に建てられたもので、切妻屋根が特徴の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、桧皮葺の建造物です。また、外観は鎌倉時代の様式を残しつつ、蟇股(かえるまた)などの彫刻には室町時代初期の特色がみられます。 (交野天神社宮司 片岡宏之さん) 「国の重要文化財って言うことで大切に保管されてはいるんですけども、この枚方市内の中でも最も古い建物の様式にはなるんじゃないかと思います」 そして今回、さらに近くからその特徴を見せていただきました! (若一さん) 「わ~すごいすごい」 (五十嵐P) 「ここから見ると屋根が流造っていうのがはっきり分かりますね」
(交野天神社宮司 片岡宏之さん) 「ここで珍しい蟇股っていうのが、壁にピタッと張り付いてないんですね。すこし壁から浮いた形ででてるんですけど、これも時代の建築の1つのものでございまして、鎌倉時代の作りのものがそのまま尊重されているのかなと思います」 (五十嵐P) 「この大きさにびっくりしました」 (若一さん) 「大きいですね。しかし、よく残っていますね」 枚方の住宅街にあるミステリアスな原生林。その中には1000年を超える知られざる日本の歴史と魅力が詰まっていました。 (「かんさい情報ネットten.」 2024年3月13日放送)
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