小林製薬「紅麹問題」サプリやめても『約9割の患者』で一定の腎障害残る研究結果 専門医らにアンケート調査 大阪大
小林製薬の紅麹サプリ問題。新たな研究結果が発表されました。 小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントによる健康被害問題をめぐっては、サプリを摂取し死亡したと届け出があった126人について、小林製薬が因果関係を調べています。 国の研究機関の調査では、サプリの製造工場で見つかったアオカビから生まれる天然化合物「プベルル酸」で腎障害を引き起こすことが動物実験で分かっていますが、金沢大学などの研究グループは、ヒトの細胞実験でもプベルル酸が腎臓の細胞に毒性を持つことを世界で初めて確認したと発表しました。 研究グループは「プベルル酸と健康被害の因果関係を解明する一助となる」などとしています。
一方、大阪大学が腎臓の専門医らに行ったアンケート調査の研究結果も7日に発表されました。発表によりますと、サプリの摂取をやめても、約9割の患者で一定の腎障害が残ったということです。 (大阪大学大学院医学系研究科・腎臓内科学・松井功講師)「今年3月になると(問題発覚から)1年という経過になるので、(今後は)1年後あたりをめろに、実際にどのような経過をとっているのか調べていきたい」