Chromebook Plusの一番いいところはAIじゃなかった
「Help me write」などのAI機能
新Chromebook Plusには、Google Oneのサブスクリプション12カ月分(通常は月20ドル=日本だと2,900円かかるもの)が含まれていて2TBのストレージにアクセスでき、さらにいろんな新しいAI機能も使えます。Google最新のAIチャットボット・Gemini Advancedも使えて、タスクバーから直接呼び出せるし、AI画像生成もできます。 新たなAI機能としては、ブログのタイトルや友だちのInstagramへのリプライを書くのを助けてくれる「Help me write」があります(訳注:記事翻訳時点では米国向け機能)。ただ僕自身は文章を書くのが仕事なので、とくに使いたいと思わないし、いろんな意味でバカにされたような気さえしてくるんですが、便利に感じる人もいるとは思います。 Geminiを使ってみて興味深いのは、同じくGoogleのAIを使ってるはずのGoogle検索と精度に差があることです。Gemini Advancedで、「パラシュートは効果ある?」など、Google検索の珍回答で話題になった質問をいくつかしたところ、その回答はGoogle検索よりちゃんとしてました。ちなみにGoogle検索は「飛行機脱出時にパラシュートが死亡や重傷を予防する効果はバックパックほどもないことがわかっています」と答えてたんです。他の質問でも、Gemini AdvancedのほうがGoogle検索より詳しくて正確な答えを出してくれます。 一方、「Help me write」はパッとしません。ソーシャルメディアのテキストボックスで右クリックすると、一番上に「Help me write」が出てくるんですが、おもしろいリプを書いてと頼んでも、使い古されたダジャレを返すくらいです。Chromebook Plusのツイートレビューを頼んだら、Twitterの文字数制限を1,000文字以上超えたテキストを書いてくれました。 「Help me write」ではテキストのトーンも変えられますが、「プロフェッショナル」っぽいバージョンと、おもしろいバージョンにほとんど違いがありません。画像処理はできないはずですが、それでもInstagramで同僚の犬について何かいいコメントをしてと頼むと、ビーグル犬を「ゴールデン・レトリーバー」と呼んだりしてました。 あとは新Chromebook PlusにはAI壁紙生成機能もありますが、Androidがそうであるように、プリセットの制約を受けます。消しゴムマジックも使えるようになりましたが、ノートPC用のコントロールが追加されたわけじゃなく、Androidに出てくるのとまったく同じです。切り抜いた画像を回転できないところまで、まったく同じです。