自宅のWi-Fiが遅いです。回線を変更するのは面倒ですが、簡単に速度を改善する方法はありませんか?
Wi-Fiの速度を改善させたいけど、ルータの買い替えや回線の変更は面倒……と感じる人もいるのではないでしょうか? 【図解】Wi-Fi速度が遅くなる! ルーターを置いてはいけない場所3選 そんなWi-Fi速度の改善方法について、LAN/無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。 (今回の質問) 自宅のWi-Fiが遅いです。簡単に速度を改善する方法はありますか? (回答) 3つ解決策を提案しますので、順に試してみてください。必ず改善するとは限りませんが、試してみる価値はあります。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆解決策1:無線LANルータの置き場所を変更してみる
無線LANルータは、高い位置でよく見える場所に設置してください。電波は四方八方に広がっていきますが、障害物があるとそこで減衰してしまいます。当然ではありますが、なるべく無線LANルータの近くでインターネットを利用すると高速にアクセスできます。 また、一軒家であればなるべく家の中央に無線LANルータを置いた方が家全体に電波が届くのでおすすめです。スマートフォンやパソコンのWi-Fi設定で、2.4GHz帯は(〇〇-G)、5GHz帯は(〇〇-A)と表示されます。2.4GHz帯を利用する場合は、同じ周波数帯を使う電子レンジやBluetooth接続のマウス、キーボードと電波が干渉するので、できるだけ離して利用してください。 また、近隣の家に無線LANルータが設置してある場合は、電波の干渉が起こって速度低下につながります。5GHz帯では、そのような心配はありませんが、距離によって電波が2.4GHz帯より減衰します。 裏技にはなりますが、障害物が多い環境では無線LANルータを窓際に置くと、屋外を回って通ってきた電波を拾って速度が改善することも。もちろん、受信する側もなるべく窓際で利用します。 特に、家のそばにビルがあるような場合は、ビルの壁面に電波が反射して、隣の部屋や2階の部屋に入ってきます。ただし、5GHz帯は屋外利用が禁止されているので、2.4GHz帯に限られます。 無線LANルータの置き場所ですが、見た目を重視しケースに入れる人もいます。確かに見た目はスマートになりますが、電波は弱くなりますし、なんといっても放熱に問題が出てきます。 夏の暑い時期には、へたをすると無線LANルータの熱による影響がでます。例えば、速度が遅くなる、接続が安定しない、突然切れてしまうといった症状です。故障にもつながるので、無線LANルータは風通しの良い場所に設置するようにしてください。