リマッチの井岡一翔、過去3戦はいずれも完勝 マルティネスとの大みそか再戦「負ける相手ではない」修正点改善に自信
プロボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者で、現同級6位の井岡一翔(35)=志成=が、サンケイスポーツの単独インタビューに応じた。7月に判定で敗れた王者のフェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=とのダイレクトリマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)での勝算などを語った。(取材構成・尾﨑陽介) --前回はあまりバックステップを使わず、ガードで守りながら前で相手を止める闘い方を選択した。再戦ではどうか 「そういう闘い方もあるし、後ろ(バックステップ)も使うし。相手を削るという意味でも、幅広くボクシングをしないといけない」 --前戦の映像を見返した印象は 「やった感覚のままですね。でも、やっぱりすごく見栄えは悪かった。向こうはパワーがあるし、パンチを外しきれていないシーンも多かった。前で受けて、前で止めようとし過ぎて、ディフェンスをするにもすごく幅が狭かった。ガードするか、そこで避けるしかないので。距離を使うなど、いろんな方法でもっと(パンチの)外し方がある」 --珍しく被弾が多かった 「倒そうと思って、あのけんか(みたいなボクシング)になって被弾している。ボクシングというか、目の前のやつを倒しにいっている感じで闘っていた。サイドを使うなり、前にしてももっと位置を変えたり。自分で分かっているので、改善できる」 --改善点を修正すれば勝てる自信がある 「自信はあります。負ける相手ではない」 --前戦ではボディー攻撃が有効だった 「1ラウンドにボディーを効かせて、オープニングラウンドでドンといったのが、逆にそこに執着しすぎて、それを12ラウンドまで続けてしまった。そこを目がけて倒しにいき過ぎちゃいました」 --プロでの過去3度の再戦ではすべて最初の対戦を上回る好内容で勝利。再戦が得意という意識はあるか 「1回やっている分、お互いにそうですけど分かる部分もある。得意という意識はないけど、やっぱり負けられないんですよね。だから、成長するためには同じ過ちはできないです」 --修正力が高く、ボクシングの幅が広い。選択肢が相手より多いから再戦に強い