リマッチの井岡一翔、過去3戦はいずれも完勝 マルティネスとの大みそか再戦「負ける相手ではない」修正点改善に自信
「過去の再戦は前回闘ったことを次の試合でちゃんと改善して、前回の経験を生かしてはめられた。それがうまくいっているので、今回もうまくいけばリマッチに強いってことですよね」
--今回はポイント(判定勝ち)も考えつつ闘うのか
「うん。ちゃんと勝ちにいきます」
--ボクシング人生の最終章で成し遂げたいことは
「別にカッコつけても何も分かんないですもん。ただ次の試合をできるってことが感謝やし、ボクサーとして幸せなんで、それをしっかり形にして伝えないといけない。次の試合が本当に大事な試合なんで、結果で恩返ししたいですね」(おわり)
★井岡一翔vsマルティネス第1戦VTR
WBA王者だった井岡は今年7月7日に東京・両国国技館で、IBF王者だったマルティネスと王座統一戦として対戦。序盤は相手の猛攻を堅いガードで受け止め、1回に左ボディーで効かせたが、倒しきれず。強打を武器に前に出てくるマルティネスにパワーと手数で上回られ、112-116、111-117、108-120の0-3で12回判定負け。王座統一と2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。
■井岡 一翔(いおか・かずと)
1989(平成元)年3月24日生まれ、35歳。大阪・堺市出身。大阪・興国高で高校6冠。東農大を中退し、2009年にプロデビュー。11年にWBC世界ミニマム級、12年にWBA世界ミニマム級と同ライトフライ級、15年に同フライ級の王座を獲得。17年に引退発表も、18年に現役復帰。19年のWBO世界スーパーフライ級王座獲得で日本男子初の世界4階級制覇。23年にWBA世界同級王座を獲得。プロ戦績は35戦31勝(16KO)3敗1分け。右ボクサーファイター。165センチ。