「頑張って狭いタワマンに住んだ」新婚夫婦…「住んであと1~2年」と語るワケ
「タワマンに住んで良かったと思いますか」回答は?
およそ10年前、野村不動産ソリューションズはタワマン居住者を対象に「タワーマンションに関する意識調査」(2012年)を発表した。当時の結果が以下だ。 ******************************************** 「タワーマンションに住んで良かったと思いますか。」 → 良かったと思う 91.8% → 良かったと思わない 8.2% 「タワーマンションの資産価値は高いと感じますか。」 → 高いと感じる 72.4% → 高いと感じない 27.6% ******************************************** 時は流れ、現在。「タワマン」と検索すれば、ネットニュースはもちろんのこと、YouTube、Twitter、TikTokなどでも「タワマン夫婦の暮らし」「超高級タワマン内見してみた!」といった文字が並ぶ。 国民のタワマンへの関心は高まっているが、「大規模修繕」が話題になっていることをご存じだろうか。
購入組「なんでタワマンばっかり…」
実はタワマン、その歴史は1970年代から。建設ラッシュが始まったのは1990年代後半であるため、揃いも揃って大規模修繕工事に追われる……という懸念がまことしやかに囁かれている。 その分、賃貸組は「困ったら引っ越し」の選択肢があるだけよいかもしれない。では、タワマン購入組はどう思っているのだろうか? 都内某タワマン、2LDKをお買い上げしたBさん。証券会社勤務で、妻と子どもの3人暮らし。賃貸であれば毎月50万円~はくだらない。 「築浅なので、大規模修繕工事にはまだ時間があります。まあそれはともかく、ウチは駅から近いし眺めもいいし、値崩れはしないと思いますね。利便性も抜群で、本当に買ってよかったと思います。不動産価格の下落って特に『タワマンだから~』って話じゃないと思いますけど、なんでタワマンばっかりフィーチャーされるんですかね。都心の一等地の建物なら、タワマンであれ戸建てであれ、当分心配することないでしょう」 タワマンに住むことは、多くの人にとってステータスシンボルであり、生活の利便性も高い。しかし、狭い住空間や家計への負担、さらに大規模修繕の課題など、住む前にしっかりと検討すべき点が多い。タワマンブームが続く中、その裏にはシビアな経済的現実があることを忘れてはいけないだろう。
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