日本の棚田百選の棚田を舞台に夜神楽を披露へ 高千穂の新たな魅力を発信
宮崎県内各地で神楽のシーズンを迎えるなか、高千穂町では、ある場所の景観を生かした夜神楽が企画され、準備が進んでいます。 【写真を見る】日本の棚田百選の棚田を舞台に夜神楽を披露へ 高千穂の新たな魅力を発信 ■尾戸の口棚田の壮大な景色をバックに野方野神楽が 高千穂町岩戸の野方野地区に伝わる野方野神楽。 本番に向け、保存会のメンバーが連日、練習に励んでいます。 野方野神楽は、毎年12月、地区の公民館を神楽宿として奉納されますが、今年は、公民館とは別に、ある場所で神楽を舞う初めての試みが企画されました。 その場所とは・・・ (TrailHead 福島 優 さん) 「棚田夜神楽は、ここが舞台になりまして、あそこの突端の方に神庭の神楽を舞う舞台を設置します」 日本の棚田百選に選ばれている尾戸の口棚田。 来月1日、この壮大な景色をバックに野方野神楽が舞われることになりました。 ■自分が好きなものなので、みんなにも知ってもらいたい、来てもらいたい 企画したのは、高千穂町内で地域資源を活用したアクティビティを提案するTrail Headの福島 優 さんです。 (TrailHead 福島 優 さん) 「昨年度の夜神楽の飲み会してて、その時に話してて『あそこで夜神楽できたら面白いよね。松明焚いてその風景の中やったらいいよねって』言ってて」 高千穂の景色に魅せられ、地域おこし協力隊としての活動経験もある福島さんは、稲刈りが終わったあとの尾戸の口棚田を活用して、おととしから「タカチホ棚田キャンプ場」をオープン。 棚田に欠かせない山腹用水路について、地元の人と共に子どもたちに伝える活動などにも取り組んでいます。 (TrailHead 福島 優 さん) 「根幹にあるのは自分が好きなものなので、みんなにも知ってもらいたい、来てもらいたいという気持ちが第一ですね」 ■日が沈む時に向こうが真っ赤に焼けます。そこで舞うと、みんな感動する 11月12日の夜。 棚田夜神楽に向けた実行委員会が開かれ、福島さんを中心に地元の大平村おこし協議会や石神神社の氏子、それに、神楽保存会の代表などが集まりました。 当日は、100人の観客を前に夕暮れまでの2時間半、神楽を披露します。