石破首相「核廃絶の努力報われた 」ノーベル受賞に 拡大抑止は必要
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にノーベル平和賞が授与されることをめぐり、石破茂首相は10日の衆院予算委員会で、「長年の核廃絶に向けた発信と努力が報われた」とたたえた。「『おめでとう』か、『ご苦労様でした』か、言い方は難しいが、本当にご苦労様でした」と語った。 【写真】衆院予算委で質問する立憲民主党の重徳和彦政調会長=2024年12月10日午前11時31分、岩下毅撮影 一方、来年3月にある核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加について問われ、「参加でいかなる役割を果たすことができるかを考えないで、参加するもしないもない」と語り、明言は避けた。立憲民主党の重徳和彦政調会長の質問に答えた。 同条約については「正式に参加をすることは極めて困難だ」と改めて否定的な考えを示し、日本周辺に核保有国がある中で、米国の「核の傘」を含む拡大抑止が必要との認識を示した。(藤原慎一)
朝日新聞社