4月から変わる電力小売り 一足先に「自由化」を活用する東京・世田谷区
「省エネ意識」を高める取り組み
世田谷区の太陽光発電所見学ツアーは電力について学ぶことで、省エネ意識を高めてもらおうというのが狙いです。 「さらに平成27年度には、『省エネポイント事業』も開始しました。同事業は区民に電気・ガスの省エネ生活を実践してもらうもので、約1000人の区民が参加しました。結果は平均で約7パーセントの省エネにつながりました」(同) 同事業は単に省エネ生活を体験・推奨するだけではなく、削減ポイントに応じて参加した区民に区内共通商品券を配布しています。省エネに励むことで、区民にもメリットがあったのです。こうした取り組みが、世田谷区民のエネルギー意識を高めることにつながりました。 4月1日から始まる電力自由化は、私たち消費者がエネルギーを考える一つのきっかけになるでしょう。 (小川裕夫=フリーランスライター)