濱口竜介が「空音央と若者たちの出発点」と絶賛 『HAPPYEND』90秒本予告&場面写真公開
10月4日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開される空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』の90秒本予告と場面写真が公開された。 【写真】『『HAPPYEND』場面写真 本作は、短編映画『The Chicken』、コンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』を手がけた空監督の長編劇映画デビュー作となる青春映画。幼なじみで大親友の2人が高校卒業を控え自分自身と向き合うようになり、少しずつ変化していく友情の揺れ動きや葛藤描く。第81回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に正式出品されワールドプレミア上映されるほか、第49回トロント国際映画祭、第62回ニューヨーク映画祭、第29回釜山国際映画祭への招待上映も決定している。 主人公のユウタとコウを演じるのは、ともにオーディションで抜擢され、本作でスクリーンデビューを果たす栗原颯人と日高由起刀。また、2人と仲の良い同級生役で『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』にも出演した林裕太、フォトグラファーとしても活躍するシナ・ペン、大学での学業に励みながら演技に初挑戦したARAZIが出演する。そのほか、祷キララ、中島歩、矢作マサル、渡辺真起子、PUSHIM、佐野史郎が共演に名を連ねた。 公開された90秒の本予告は、印象的なテクノサウンドが響くクラブシーンから始まる。幼なじみで大親友の高校生のユウタ(栗原颯人)とコウ(日高由起刀)は大好きな音楽に身をゆだね、ふざけながらいつもの仲間たちと楽しく過ごす。いつまでも終わらないように思える幸せな時間が流れるが、学校の中庭に黄色い車がそびえ立った場面から、少しずつ不穏な空気が漂い始める。コウに「普通の日本人とはデモグラフィックが違う」と言い放つ校長(佐野史郎)、AI監視システム、何かに弾圧される人々、ガタガタと揺れる学校……。「音楽以外のことも考えねぇの?」「お前のいう大事なことって何?」と、ついに2人は衝突。これまで一緒に見ていた景色が少しずつずれ始め、映像の最後には「世界は変わっていくんだよ」という言葉とともに、ふざけあう彼らの後ろ姿が捉えられている。 また、公開に先駆けて作品を鑑賞した『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』などの濱口竜介監督から応援コメントも到着。濱口は、「見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている」と賞賛の声を寄せた。なお、コメントは本予告にも収められている。 あわせて、真っ直ぐにそびえ立つ黄色い車、クラブで楽しむユウタとコウの姿、赤いレーザーで囲まれる生徒たちなどを切り取った場面写真も公開された。 濱口竜介監督 応援コメント 見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている。 遥かな未来への予感を抱かせる、空音央と若者たちの出発点。 濱口竜介(映画監督)
リアルサウンド編集部