水産大手3社合同 海岸クリーンアップ活動 プラごみなど100kg超拾う
マルハニチロ、ニッスイ、極洋の3社は7月27日、昨年に続き合同で海岸のクリーンアップ活動を行った。当日は千葉・幕張海浜公園に3社の社長をはじめ、社員とその家族ら合計167名が参加。30分余りで砂浜に落ちているプラスチックごみなど100kg以上を拾った。 世界的な環境問題となっている「海洋プラスチック汚染」の解決に向けた取り組みを加速・拡大・周知することが目的。 冒頭、マルハニチロの池見賢社長は「水産物の取り扱いを主力事業とする3社合同の清掃活動は2回目。海は魚を育む重要な資源で、それをクリーンな状態にすることはわれわれの使命だ。海洋プラスチック汚染はあってはならない。そんなことを考えながら清掃活動して欲しい」とあいさつ。極洋の井上誠社長は「非常に暑い日となったが皆さんで力を合わせよう」などと話した。
清掃活動はグループに分かれて実施。夏休み期間中の子どもと参加する家族連れが目立った。厳しい日差しを浴びながらの作業となったが、ペットボトル、ビニール袋、カップ容器などのごみを次々に拾い集めた。当日の収集重量は可燃ごみが75・2kg、缶・ペットボトル・びんのごみが9・3kg、その他のごみが20㎏、合計が104・6kg。 閉会にあたり、ニッスイの浜田晋吾社長執行役員は「海岸にまだゴミは残っている。後ろ髪をひかれる思い」としつつ、参加した子どもたちに向け「海岸に多くのプラスチックごみが流れ着いていることを実感したと思う。汚した大人に問題があるが、今日はきれいな海を取り戻すための活動。海、川、池などにごみを捨ててはいけないことを再度意識してもらえたら」と呼びかけた。合同の活動は今後も継続する予定。