堂安律が “Xファクター”に。フライブルク指揮官が語るアジア杯前からの成長「プレーを変える必要があった」
フライブルクの堂安律はダルムシュタット戦でゴールを挙げ、チームを勝利に導く存在に。クリスティアン・シュトライヒ監督は試合後会見で改めて同選手の成長ぶりを称賛している。 【動画】堂安律がビューティフル弾! 堂安はアジアカップ直後の1戦こそは途中出場もそれからはほぼ全試合にフル出場。14日に行われた敵地でのブンデスリーガ第29節ダルムシュタット戦にも右サイドでスタートすると、36分にはミヒャエル・グレゴリッチとのワンツーから左足ダイレクトでゴール左隅へ流し込み、決勝弾となる貴重なゴールをマーク。また堂安はこれでここ4試合で3ゴール目を記録し、好調を維持している。 そして、ドイツ誌『キッカー』の番記者はそんな堂安のパフォーマンスについて試合後の会見で質問。シュトライヒ監督に、「金曜日(試合前会見)にもリツ・ドウアンを称賛され、守備のパフォーマンスや守りでの存在感における向上につながったアジアカップ前に彼との対話について明かされました。今日は特に前半、スプリントで(アーロン)ザイデルに追いつき、ダルムシュタットのビッグチャンスを防いだ上で、自ら点を取り、好機を2本演出するなど近代のウィングバックの模範を示すようなパフォーマンスを見せたと思います。勝敗を決める存在となったのは彼のここ数週間の働きの報いだと思いますか」と聞いている。 するとシュトライヒ監督は「彼はマクシミリアン・エッゲシュタインとのコンビネーションからグラットバッハ(ボルシアMG)戦でも素晴らしいゴールを決めた」と指摘しつつ、次のように語った。 「リツは自分のプレーを少しばかり変えたんだ。非常に優れたフットボーラーで、非常に機敏だ。身長は高くないが、パワーはあるためスーパーなターンを持っている。だが、デュエルへの入り方を工夫するなどプレーを少し変える必要があった。私は彼がそれを可能とすることを確信していた。今それをやれていることを嬉しく思う」 「興味深いことに彼は今はゴールも決めている。守備面では以前と比べてまったく別な存在感を放ち、それにより攻撃面も改善したんだ。彼には非常に満足しているよ。完全にチームに献身し、ボールを持った状況でも逆サイドでも、守りでも明らかに注意深くなっている」 「(この活躍は)報いと言えるだろう。直近のアウェーマッチ2戦でそれぞれゴールを決めてくれた。それに失点、相手のチャンスも防いでくれている。我々は彼の成長にとても満足している」 なお、『キッカー』はダルムシュタット戦の堂安に単独最高の「2」をつけ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出。また、同選手を「Xファクター」と形容し、試合を決定づける存在として絶賛した。