"敏感肌さん" に大人気! 注目のセラミド化粧水の「効果」や「選び方」を、美容皮膚科医が徹底解説
敏感肌でも使いやすい保湿成分として人気のセラミド。多くの化粧水に配合されているため「どのように選べばいいかわからない」という人も多いのでは? そこで今回は、美容皮膚科タカミクリニックの副院長であり、美容皮膚科医の山屋雅美先生がセラミド化粧水の「効果」や「選び方」「使い方」を徹底解説! 【写真】理想の美肌をかなえる、8つのスキンケア有効成分を解説
どんな効果がある? セラミドとは
セラミドとは保湿成分の一種。皮膚の健康な状態を維持し、うるおい不足によるバリア機能の低下を防いでくれる効果があるため、乾燥肌や敏感肌、花粉や季節の変わり目によるゆらぎ肌にもおすすめの成分だ。 「皮膚の細胞と細胞の間に水分をとどめる役割を持つため、セラミドが不足すると肌が乾燥して粉を吹いたり、肌が敏感になってしまうことも。またセラミドは、肌荒れを整える効果も期待できるので、積極的に取り入れてみてください。脂性肌で油分を多く含むスキンケア製品が使えない人にもおすすめの成分ですよ」(山屋先生)
セラミド化粧水の選び方
セラミド化粧水を選ぶときは「種類」「配合量」「セラミド以外の配合成分」の3つのポイントに注目したい。 1. セラミドの種類で選ぶ セラミドは「ヒト型セラミド」「動物性セラミド」「植物性セラミド」「類似セラミド」の4種類に分けられる。 ・ヒト型セラミド 人間の皮膚に存在するセラミドに近い構造をしているので、肌との親和性が高いのが特徴。より高い保湿効果を求める人におすすめ。成分表にはセラミドEOP、セラミドNP、セラミド1、セラミド2などと記載されている。 ・動物性セラミド 動物の脳や脊髄から抽出したセラミド。人間の皮膚に存在するセラミドと似ていて保湿力も高いが、高価なものが多い。 ・植物性セラミド コメやトウモロコシなどの植物から抽出されるセラミド。自然由来であるため、合成的なものと比べて肌への親和性が高い。 ・類似セラミド セラミドに似た物質を化学的に合成した成分のこと。天然セラミドが配合された化粧水に比べて比較的安い価格で購入できる。 2. セラミドの配合量で選ぶ 「セラミドの配合量が少ないと化粧水の効果が十分に発揮されない可能性もあるため、セラミド化粧水を購入する際は、パッケージの裏にある成分表を確認して、セラミドの順番が最初のほうに記載されている製品を選びましょう」(山屋先生) 3. セラミド以外の配合成分もチェック 「基本的に化粧水に何を求めるかにもよりますが、あまりにもいろいろな成分が配合されていると、結局はセラミドの配合量が減ってしまうので、保湿重視でセラミド化粧水を取り入れるのであれば、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されたものを選ぶのがおすすめです」(山屋先生)
セラミド化粧水の効果的な使い方
「セラミド化粧水は、洗顔後すぐの肌につけると効果的に保湿できます。セラミドは刺激の少ない成分なので、基本的にどんな成分のスキンケア製品と併用してもOKです。使用頻度については、乾燥を感じているのであれば毎日の朝晩に使用して問題ありません。より高い保湿力を求める人は、セラミド配合の保湿クリームと一緒に使うのもおすすめですよ」(山屋先生)
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