去就はどうなる…? 現在フリーの日本人選手6人。Jリーグ復帰の可能性は? 元日本代表も
今週末、欧州リーグの2024/25シーズンが続々と幕を開けた。今夏、新天地への移籍が決まった選手たちがいる一方で、前所属クラブを退団してから新しい所属先が決まらず、いまだ“就活中”の選手たちも存在する。今回は、現在フリーの日本人選手6人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:サイ・ゴダード(さい・ごだーど)
生年月日:1997年4月2日 前所属クラブ:オディシャ(インド) 23/24リーグ戦成績:14試合0得点2アシスト プレミアリーグの強豪クラブで“逸材”と称されたサイ・ゴダードが、キャリアの分岐点に立たされている。 イギリス人の父と日本人の母の間に生まれたサイは、幼い頃から将来を嘱望される存在だった。トッテナムU-18では背番号「10」を背負ってチームの中心選手として活躍。2014年にはU-18日本代表に選出され、2015年7月にはU-21に昇格を果たしたが、トップチームにまで到達することはできなかった。 以降はイタリア、キプロス、インド、オーストラリア、アメリカ合衆国を渡り歩くと、2023年8月にはオディシャへ完全移籍。2020/21シーズン以来となるインド・スーパーリーグに挑戦することとなったが、2023/24シーズンはリーグ戦14試合の出場で無得点(2アシスト)。これといったインパクトを残せないまま、今年6月1日に退団した。 サイは現在27歳。選手としてはむしろこれから脂がのってくる頃であり、キャリアの停滞を嘆くのは時期尚早だろう。少しでも早く新天地が決定し、トッテナム時代に見せた輝きを取り戻してほしいものだ。
MF:橋本拳人(はしもと・けんと)
生年月日:1993年8月16日 前所属クラブ:ウエスカ(スペイン) 23/24リーグ戦成績:31試合2得点0アシスト 2シーズンにわたってスペインでプレーした橋本拳人も、今後の去就が注目されるフリー選手だ。 2022年8月、橋本はセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)のウエスカに加入。ロシアのウクライナ侵攻によるFIFAレギュレーションのため、初年度は期限付き移籍の形での加入だったが、リーグ戦33試合に出場するなど、その活躍が評価される形で完全移籍となった。クラブ側からの信頼の証として、2023/24シーズンは背番号が「5」から「10」に変更。橋本は中盤の底で攻守にわたる貢献を見せ、リーグ戦31試合の出場で2得点をマークした。 橋本がウエスカで残した爪痕は、次の移籍先が決まる上で大きな材料となるだろう。今年7月、スペインメディア『ESTADIO DEPORTIVO』は同じスペイン2部のカルタヘナが橋本の獲得に興味を示していることを報じた。カルタヘナは2023/24シーズンのリーグ戦で14位と、17位のウエスカよりも上位でシーズンを終えている。 Jリーグ復帰という選択肢も否定できないが、自身を必要としてくれるクラブが存在する限り、橋本が欧州での挑戦を継続する可能性は十分にあるだろう。フリーという立ち位置が続いているが、舞い込んだオファーを吟味してさらなる飛躍のシーズンにつなげてほしいものだ。