「夢洲ファンラン」4000人満喫走 大阪・関西万博開幕100日前、大会ゲストランナー福士加代子さん「期待感、夢がある。まさに〝夢洲〟」
「大阪・関西万博開催記念 夢洲ファンラン」が、大阪・関西万博の開幕まで100日となった3日、会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲で開催された。五輪4度出場の福士加代子さん(42)が大会ゲストランナーを務め、4000人のランナーが参加。着々と工事が進む会場の周辺を駆け抜け、万博開幕に向けて盛り上げた。 青空が広がるなか、100日後には世界中の注目を集める地の特別コースを、4000人のランナーが駆け抜けた。完成前の万博会場を見ながら走ることができる貴重な体験を共有し、大会ゲストランナーを務めた福士さんも笑みを浮かべて総括した。 「きょう来ているメンバーは、いつものファンランの雰囲気とはまた違っていました。走るのを楽しみにしているよりも万博を楽しみにしている人が多かったです。温かい感じがあって、写真撮影を楽しんでいました」 福士さんは家族連れも多くエントリーした午後のファンラン(2025メートル)に参加。55年ぶりに大阪で開催される万博を記念し、開幕の100日前に行われた一度きりのメモリアルな大会を思い思いに楽しむ様子にうなずいた。 午前と午後には10キロの部も開催。万博会場のシンボルとなる木造巨大屋根「リング」が間近で見られる地点からスタートし、人工島・夢洲と舞洲の間に架かる全長876・6メートルの夢舞大橋を渡るコースで健脚を競った。橋の上からは完成前の万博会場を一望。大会前に試走した福士さんは「橋の上と、今回は橋の下の方を走ってみて規模がすごく大きいと感じました。せっかくの万博だし、見に行きたい。中に入りたいなと思いました。期待感、夢がありますよね。まさに〝夢洲〟ですね」と声を弾ませた。 強風や坂道をものともせず、4000人のランナーが〝今の万博〟を肌で感じた。今大会は万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も来場して表彰式に参加。万博をPRして多くの市民ランナーの注目を集めた。敷地内では甘くて温かいおしるこも振舞われた。 「ちょうど100日前というのもよかったと思います。三が日もいいですね。皆さん、今年のいいスタートが切れたように感じます。いい思い出からスタートして、また万博に行って夢を見てほしいですね」