【有馬記念】白毛の8歳ハヤヤッコがGP挑戦 田村助手「6年間頑張って出られるのはご褒美。無事に走ってくれれば」
白毛馬ハヤヤッコが、8歳にしてグランプリ初出走。コンビを組む吉田豊騎手も20年ぶりの有馬記念参戦とあり、注目度は増すばかりだ。 レース前日の21日、ハヤヤッコは美浦坂路を元気いっぱいに駆け上がった。担当の田村亮平助手は「ここまで順調にきていますよ。年齢も年齢なので、(状態は)常に安定している感じ。大阪杯(12着)のときより雰囲気はいいかなと思います」と好気配を伝える。前走のアルゼンチン共和国杯は、目の覚めるような末脚で大外からねじ伏せた。 「ポジションを取れなくなってきているから、前走と同じ競馬になるかな。展開がはまればですけど、なにより無事に走ってくれればいい」 2018年6月のデビューから6年半。3歳時のレパードSで当時、白毛馬初となるJRA重賞制覇を飾ったパイオニア的存在で、その後も芝、ダートを問わずに、42戦を走り抜いてきた。「僕としては6年間頑張って有馬記念に出られる。もうそれだけでご褒美ですよ。(ドウデュースが20日に出走取消となり)無事に競馬までいってゲートインするのがいかに大変なのかを改めて感じた。きょうも細心の注意を払いました」と話す。 美しい白毛に加え、長きにわたって懸命に走る姿からファンも多い。「今回は特に多くお守りとかが届いていたので、そういうのは感じています。来年も頑張ってもらうつもりですし、(26年の)国枝先生の定年までは一緒に頑張ろうと話をしているので、本当にけがなくいってほしいですね」と田村助手は願いを込める。出走する関係者の思いが多く詰まった夢のグランプリ。ハヤヤッコだけではなく、出走する全馬の無事を願いたい。(吉田桜至郎)