〔東京外為〕ドル、154円台後半=3カ月半ぶり高値(13日正午)
13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、トランプトレードの買いが継続し、一時1ドル=154円90銭台と7月30日以来、3カ月半ぶりの高値となった。正午現在は154円72~73銭と前日(午後5時、153円81~82銭)比91銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間で買われた流れを引き継ぎ、154円20銭近辺まで上昇した。米国時間はトランプトレードの再開で上昇した米長期金利を眺め続伸。中盤には、154円90銭近辺まで水準を切り上げた。終盤は、直近高値の154円70銭台が意識されたほか、主要株価指数の下落を受け、154円50銭台まで軟化した。 東京時間の早朝は、154円50~60銭程度で推移し、仲値公示にかけては実需の買いなどで154円90銭台まで上伸した。その後は、「155円に近づくと介入警戒感が高まる」(大手証券)とされ、伸び悩んだ 市場からは、「大統領と上下両院を共和党が掌握するとの見方が強まったほか、閣僚人事が固まり始めたことが意識され、トランプトレードが進む展開となっている」(外為仲介業者)との声が聞かれた。 午後は「155円を試す可能性も否定できないが、基本的には米CPIを控え154円台後半でこう着すると見込まれる」(資産運用会社)との声が聞かれた。今夜発表の米CPIについて「強い結果となれば155円を明確に上抜ける公算が大きい」(前出の外為仲介業者)との見方も出ていた。 ユーロは朝方に比べ、対円、対ドルでも上昇した。正午現在、1ユーロ=164円41~42銭(前日午後5時、163円51~53銭)、対ドルでは1.0626~0626ドル(同1.0630~0630ドル)。