試合の相手国との交流が息抜きに おもてなしは「アルティメット」国際大会の慣例 34歳記者の日本代表体験記㊥
■ダンスに野球、国ならではの趣向こらしておもてなし
予選期間中の息抜きは、試合後の相手国との交流だった。「ナートゥ、ナトゥナトゥ」。インド戦後に同国選手の先導で始まったのは陽気なダンス。音楽に合わせ、両チームが一緒になって体を揺らす。登場人物が突然踊り出すインド映画でお決まりの場面は、現実にも存在していた。
こうした〝おもてなし〟はアルティメットの国際大会の慣例になっている。日本は日の丸がプリントされたディスクなど相手チームへの贈り物を用意していたが、他国をみると、野球が盛んなベネズエラはゴムボールを素手で打つ手打ち野球で交流、ニュージーランドは絆を確かめ合うマオリの儀礼を行うというように、その国ならではの趣向を凝らしたものもあった。
ただ、まだ次の試合が控えているのに、カナダチームが酒を飲ませてきたのには閉口した。というのはここだけの話だ。(西山瑞穂)