フェスの新定番アイテム「ブーニーハット」は、60年代のアメリカ軍がルーツだった?
ザ リアルマッコイズの本格派ブーニーハット
今回取り上げるブーニーハットは、ザ リアルマッコイズからリリースされている本格的なモデル。同ブランドは1988年に日本で創業、創意と工夫に満ち、合理性に優れた20世紀のアメリカンガーメンツの傑作をアーカイブしたようなコレクションを展開するブランドだ。A-2ジャケットに代表されるフライトジャケットなどのミリタリーウェアや、ワークウェア、バイカースタイルのアイテムを幅広く展開して、多くのファッション好きから支持を集めている。 「MA22005 JUNGLE HAT」を品名にもつ帽子は、ベトナム戦争時のハットにも用いられていたコットン100%のポプリンを素材に採用、クラウン外周には「ブランチループ」も付くブーニーハットのお手本のようなデザイン。同ブランドのWEBサイトを見ると、「ベトナム戦争の時にはこのブランチループにグレネードピン(手榴弾のピン)を付けてデコレーションしている兵士が多く写っている」と書かれているので、徹底してリサーチしてこのモデルを製作したことが伺える。そのほか、クラウン部分に付いた通気穴の金具やレザーパーツを使ったストラップ、商品タグに至るまで、すべてにこだわりを感じる。さらに同ブランドがつくる製品は「オリジナルの“模倣”ではなく、“蘇らせる”。時にはオリジナルを凌駕する」と書かれている。そのコンセプトを体現するような、本格派のブーニーハットだ。
ザ リアルマッコイズ 東京 TEL:03-6427-4300
文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一