軽カーで5時間の「東北660耐久」レースを制したクルマは? 全車みごと完走した第2戦、ダークホースの三菱「ミニカ」が大活躍!
決勝:3クラスはダークホース的な三菱「ミニカ」が優勝
決勝レースはマクラーレン「720S」の先導によって火蓋が切られ、各チームとも混雑しているコース状況のなか淡々と周回を重ねていく。ドライブシャフトやブレーキにトラブルを抱えてピットインする車両こそあったが、クラッシュがないのは当然のこと、リタイヤに繋がるようなアクシデントもなく、終わってみれば決勝に進んだチームが1台も欠けることなく完走した。 前述したマシントラブルのときはライバルであるはずのチームがスペアパーツを快く提供するなど、東北660シリーズに一貫して流れるスポーツマンシップも全チーム完走を達成した一因だろう。最終的なリザルトは以下のとおり。 総合および4クラスの優勝は194号車「おいなりさん feat. S.C.I.」で、開幕戦に続く連勝でシリーズチャンピオンに大きく近付いた。準優勝は2ラップ差で561号車「ARYレーシング チーム軽量級」、3位には829号車「チーム関東 ARY」が入り表彰台の一角を堅守した。 そしてダークホースが席巻した3クラス。シングルカムがゆえの非力さで勝ち目は薄いと思われていた、383号車「ARYUMCいきなりミニカ旅行」が239周で優勝を飾った。エンジンのパワーどころか車重やギヤ比に燃費などを含め、ライバル勢に対しアドバンテージはゼロであるはずだが、ドライバーの阿部優翔選手と大島慧恩選手は事前に4回も練習に通い、足まわりやタイヤの空気圧を徹底的にセットアップしたという。 走り込んだおかげで安定したラップタイムを刻めるようになり、全チーム中最少の2名で挑んだことでタイムのバラ付きもない。三菱「ミニカ」は車両価格も非常にリーズナブルであり、チューニングパーツもそれなりにある。これから耐久レース参戦を考えている人には、ひとつの選択肢となるのではないだろうか。準優勝は30号車「おちんぎん大好きRcg MM」号、3位は31号車「ジジイでも走れるアルト」だった。 学生クラスは383号車「ARYUMCいきなりミニカ旅行」が優勝。準優勝は7ラップ差で33号車「ワゲナーバン by YUMC」、3位は385号車「IUAC DXL カミオン ミラ」となった。 東北660耐久レースの第3戦は少し間を空けて、11月24日(日)にエビスサーキット西コースで開催。各チームとも5時間を戦い抜いたマシンをメンテナンスし、シーズンの締めくくりに相応しい熱いレースを見せてくれるはずだ。
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