イーサリアム、4000ドル超え:コインベース・プレミアムとアクティブアドレス数も急上昇
イーサリアムは12月6日、3月以来初めて4000ドルの大台を突破した。 この時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)は過去24時間で2.4%、過去7日間で8.4%上昇しており、いずれの時間枠でもビットコイン(BTC)をアウトパフォームしている。この動きは、イーサリアムETF(上場投資信託)が5日に記録的な資金流入を見せたことを受けたものだ。 当記事執筆時点では、イーサリアムは4033ドルで取引されており、2024年の新高値まであと2%に迫っている。また、史上最高値の4868ドルにもあと20%まで迫っている。 ETH/BTCレシオ(イーサリアムのビットコインに対する価格比率)は、2022年9月以来落ち込んでいたが、再び0.04に達した。これは、11月10日に短期的にピークに達した時と同じ水準だ。 イーサリアムのコインベース・プレミアムも拡大し続けている。これはイーサリアムが最も流動性の高い暗号資産取引所であるバイナンスよりも、コインベース上で高い価格で取引されていることを意味する。 コインベース・プレミアムは一般的に、米国の機関投資家、および個人投資家の間での需要を象徴するものと見られている。TradingViewのデータでは、バイナンスと比較してコインベースでのイーサリアムの価格がわずかに高くなっており、市場が米国からの活動によって動かされていることを示唆している。これは、約1時間前に米国市場がオープンしたこととも一致する。 それだけではない。グラスノード(Glassnode)のデータによると、イーサリアムのアクティブアドレスは9月24日から12月5日までの期間の7日間移動平均で36万8000から52万3000に急増しており、これはオンチェーン活動の拡大を示している。その結果、「バーン(焼却)」メカニズムによってトークンの供給が制限され、イーサリアム価格に恩恵をもたらすことになる。 一方、CoinDesk 20(ミームコイン、ステーブルコイン、取引所コインを除いた時価総額上位20の暗号資産の指数)は1.4%下落。その中でもパフォーマンスが振るわないのはステラ(XLM)とライトコイン(LTC)で、過去24時間でそれぞれ3.1%と5%下落している。しかし、ユニスワップ(UNI)とレンダートークン(RDNR)は同じ期間に、11.7%と6.4%上昇している。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:ETH/USD(TradingView)|原文:Ether Hits $4,000 as Coinbase Premium and Ethereum Active Addresses Surge
CoinDesk Japan 編集部