【50代】実は出走するのも大変?!ロンドンマラソン2024を走ってきました:アボット・ワールドマラソンメジャーズを走ろう!(その3)
乳がんサバイバーのhijiriさんは、体力のある50代のうちに、と海外マラソンに挑戦中で、このたびロンドンマラソン2024を完走。チャリティイベント要素が強く、出走権のハードルが高いことで知られるこの大会に運よく参加できた方法や、夫婦で別地点からのスタートとなり合流に苦労した話etc. ロンドンマラソンのリアルレポートを届けてくれた。
「アボット・ワールドマラソンメジャーズ(Abbott WMM)チャレンジ。世界のメジャーな6つのマラソン大会で制限時間内に完走すれば『Six Star Finisher』のメダルをもらえるというもの。世界のマラソンランナーの目標でもあり、23年1月時点でメダル保持者は8000人強。 私は、すでに走っている東京マラソンに加え、23年秋にベルリンマラソン、NYマラソンとクリアしてメダルゲットまであと3つ! というわけで、今回はロンドンマラソン2024を走ってきました」
ロンドンマラソン大会は世界屈指のチャリティーイベント
「ロンドンマラソンは、1981年以来毎年4月に開催されるマラソン大会です。 ほかのメジャーズ大会も出走権はかなりの争奪戦ではあるのですが、ロンドンマラソンは世界屈指のチャリティーイベントとして知られており、出走権を得るためのハードルが高い大会としても有名です。 私の周囲のベテラン勢でも、ロンドンだけまだ走れていない、という人は割といます。 その理由は、ロンドンマラソンは定員のほとんどがチャリティー枠になっていて、残り少ない一般枠のほとんどでUK(英国)居住者が優先されているからです。例えば、ほかの大会でよく見かける、一定の記録保持者であれば応募できる枠も、ロンドンの場合はUK居住者のみとされています。それでも、今年の一般の当選倍率は30倍だったそうです。 理由はチャリティ金額が非常に高いから。最近のレートですと、最低でも日本円で20万~30万円台ぐらいのようです。 さらに、このチャリティ枠も、お金を払えば済むというわけではありません。例えば東京マラソンのチャリティ枠は一般枠と同じように大会公式サイトからランナー自身が申し込みをします。ある意味、寄付分を余計に払っているだけで通常の応募と変わりません。 それとは異なり、ロンドンマラソンのチャリティ枠の場合、ランナーがまず個別にチャリティ枠を持つ団体に参加申し込みをします。ロンドンマラソンへ寄付をするのはこの各団体で、この団体に決められた必要な寄付額をランナー自身が集め、それをクリアしたらその団体内でエントリーができる(もしくは与えられる)という仕組みになっているのです。 このような仕組みは、海外では割とポピュラーで、NYC(ニューヨークシティ)マラソンのように決められたボランティア活動をすることで代替えできるという大会もあります。 というわけで、走るのが早くもない海外ランナーにとっては、特にロンドンマラソンにおいてはチャリティ枠一択しかないわけです。もちろん個人で海外から寄付団体に申し込みもできますがいろいろと大変なので、今回私たちは旅行代理店のツアーを利用しました。ツアーといっても、代金にチャリティ金額も入るので、ある意味この旅行代理店がチャリティ団体というわけです。 ちなみに、この旅行代理店がチャリティ枠でエントリー権を得られたのは今回が初めてだったそうです。 本当にラッキーだったと思います」