大阪府「緊急事態宣言」の再延長要請を決定 吉村知事「感染者数は減少傾向にあるが重症病床率が高い状況にある」
「重症病床率が高い状況にあると考えると、延長の要請をすることを決定したい」
吉村知事はこれらの意見を聞いた上で「医療提供体制が極めて厳しい状況にあります。重症者の数が300人を超える状況ですから、通常医療を制限しながら対応している。今もしこの感染が再拡大すれば、極めて厳しい状況になるのは明らかであります。現状の大阪の感染者数、減少傾向にありますが重症病床率が高い状況にあると考えると、延長の要請をすることを決定したいと思います」と話し、緊急事態宣言の延長を要請することが決定された。
「重症者数が300人を超えている中で、感染が再拡大すると対応が困難になる」
吉村知事は、会議後に報道陣の囲み会見に応じた。そして冒頭で「今の大阪の感染ですが、緊急事態宣言の効果もあって、府民のみなさん、事業者のみなさんにご協力をいただいて感染自体は減少傾向にあります。ただ変異株は感染拡大力が強いですから、またいつ再拡大するかわからない。いまも新規陽性者数が300人台になっていること、医療提供体制が厳しい状況が続いているということです。350床確保していますが、重症者数が300人を超えている中で、感染が再拡大すると対応が困難になる状況です。緊急事態宣言については延長の要請をする判断をしました。国としっかり協議して方針をつめていくことになると思います」と府民に向けて説明した。
宣言の効果について「山を抑えて減少の方に持ってくることができた」
また、報道陣から「緊急事態宣言の効果はどうみているか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「宣言が発令されてから明らかに感染者数というのは減少傾向にあると思います。ここについては緊急事態宣言にご協力をいただいたみなさんのおかげで、なんとか感染の減少に持ってくることができたと思っています。この1か月の緊急事態宣言によって、山を抑えて減少の方に持ってくることができたと思っています」と答えた。
延長期間については「短い期間では不十分ではないか」
報道陣からは「延長要請の要因は、変異株の感染拡大、医療提供体制のひっ迫が大きかったのか」という質問もあった。 それに対し、吉村知事は「数をみれば重症者については300人を超える状況で日本で最も多い重症者数、重症病床の使用率90%というのがまさにここ、大阪の現状です。いまもし感染が再拡大すれば、とてもじゃないけど対応できないということを考えると、府民のみなさんの命を守るという観点から延長の要請をせざるを得ないというのが今の考え方で今日の決定でもあります」と答えていた。 また、延長期間についてどう思うかという質問には「これは国において判断されることだろうと思っています。ここは最後は国の判断と思っています。ただ、短い期間では不十分ではないかと思っています」と答えていた。