五輪会場見直し問題で「4者協議」(全文1)バレーは有明か横浜か決着つかず
海の森は予定地で行う 長沼案は見送り
それから2点目の海の森でございますけれども、先ほどコーツ委員長とも、コーツ委員長はご承知のようにボートの選手でいらっしゃいまして、一番よくご存じでございます。そしてこれにつきましては、今回、宮城の長沼のボート場、これは即使えるところでございますけれども、こちらをぜひ事前キャンプの場所として活用することを、(※判別できず)するということをおっしゃっていただいております。長沼につきましては大変知事が積極的で、そしてまた取り組んでこられ、さらには復興五輪という一番初めのキーワードを、これを実現するには良い会場であると、このように考えたわけでございますけれども、さまざまな費用の面、そしてまたロケーションの面、さまざまのことを考えますと、この海の森の予定地でもって、そして進めていくという、この案を東京都は取りたいと思っております。 ただし、これにつきましては、そのあとの運営も考えますと毎年かなりのコストも掛かるわけでございまして、これについて、この競技連盟、競技協会の皆さま方がどれぐらいコミットしてくださるのかということも私はぜひ確認もさせていただきたいと思っております。
有明アリーナ、横浜アリーナはクリスマスまでには最終結論を出す
それから3番目のアリーナでございますけれども、有明アリーナ、現時点で404億円ということでいわれておりますが、一方でアジェンダ2020にありますように既存の会場、これは、私どもは横浜アリーナはどうかということで何度もテクニカル・ワーキング・グループの皆さま方も現地を訪れていただきました。今、ご覧いただいているのはこのバレーボールの会場をどこにすべきかということで、いろんな世論調査が行われておりますのも、横浜アリーナが7割を超えているという、こういった数字でございます。これについてテクニカルな面でワーカブルというお話もいただいております。 そしていくつか確認しなければならないこともございますので、このアリーナの問題、有明アリーナと横浜アリーナに関しましては、あとしばらくお時間を頂戴し、といいましても、おっしゃるように時間は迫っているわけでございまして、クリスマスまでには最終の結論を出したい、その間の猶予をいただけないかということを先ほどIOCのコーツ東京大会の委員長のほうにお話をしたところでござます。 以上3つの会場の考え方につきまして東京都としての現時点での考えを申し述べさせていただきました。そしてまた2020年の東京大会をオールジャパンで行って、そしてまたアジェンダ2020を具現化する最初の大会となりますので、その責任をしっかりと痛感をしながら前へ進めていきたいと思っております。今、ご覧いただいているのはこの4者協議に当たりまして、私どもが考えたものをまとめ、またIOC、それぞれの項目ですね、レガシーなどもまとめさせていただきました。 もう1つ最後に図がございますけれども、これによって圧縮幅をご確認いただければと、このように思います。以上お時間を頂戴いたしましたが東京都の考え方、そしてまた東京都がこれまでの結論として出したものをご説明させていただきました。どうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。 【連載】五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告 全文2へ続く