五輪会場見直し問題で「4者協議」(全文1)バレーは有明か横浜か決着つかず
水泳は予定されていた会場で行う
小池:コーツ委員長、アレックス、クリストフ、皆さま本当に、今回、この4者協議がこのような形で開かれるまでに至ります、ご努力に心から感謝を申し上げます。そして調査チームが、それぞれ宮城や横浜などに出掛けてまいりました、地域の皆さま方にも心から感謝を申し上げたく存じます、ありがとうございます。 ちょっとこちらの数字をご覧いただきたいのですが、東京、日本の首都でございますけれども、1964年のオリンピック大会、これは新幹線ができ、そしてまた首都高速ができということで素晴らしい大会となり、その後の高度成長につながりました。人口も増加いたしました。そして今やこの人口にいたしましても、2025年には東京でさえピークが来るというような状況になっておりますので、1964年の形を繰り返すという、それは、東京は取らない、そういう道は取らない。むしろ2020年以降のことも考えながら、日本の成長と、そして首都東京の成長と、そういったことを見据えた大会にしなければならないと、このように思っているところでございます。 ちょうどこちらのほうご覧いただきたいんですが、今回、IOCの皆さま方にもお願いをしたところでございますけれども、今回、東京はこの大改革の下に、次のような考え方をまとめさせていただきました。2020年のオリンピック・パラリンピックはどうあるべきなのか。こちらのこのアジェンダ2020、ここでバッハ会長がうたっておられる、プリンシプルとゴール、そしてサスティナビリティーという基本的な言葉、さらには既存の施設を使っていきましょう、そして持続可能性を追求していきましょうという、さまざまな提言を、それを実際に生かすのが次の東京大会、初めての大会になると考えております。 そういった中でコストの削減、そしてまた、この総コストのキャップをはめるということ、それから全体のガバナンスをどのようにして確保していくかなど、さまざまな考え方、また目標がございます。で、本日このようにお忙しい皆さま、お集まりいただいている中で、今日の時間割で、ずっと最後に結論を言うのではなく、申し上げるのではなく、まず東京としての現時点におきましての考え方を申し述べさせていただきたいと思います。 特に3会場の問題でございますけれども、これまで、いろいろと精査をさせていただきました。そしてIF、NF、皆さま方からアドバイスも頂戴いたしました。その結果、まず水泳、アクアでございますけれども、これは当初2万席が必要と伺っておりましたけれども、1万5000席でよいとの、そのようなお答えをいただき、また建設を途中、大会後変えるという減築、建築の築を減らす、減築につきましてはこれは行わないという方法で、こちらのほうは、コストにしますと683億円掛かるというものが、513億円という、170億円の減少ということになりますが、こちらの方法でアクアを現会場で、予定されている会場で行っていきたいということがまず第1点。