実は、意外と簡単なんです! お金を増やすために、 新NISAを始めてみよう!
そもそも新NISAとは…?
普通は投資で得た利益には約20%の税金がかかるけれど、新NISAを使うと税金ゼロ! 1年間に360万円、最大で1,800万円まで投資できます。生涯の投資額は大体の人がこの範囲内に収まるはず。旧NISAでは非課税期間がある程度で終わっていたけれど、新NISAでは無期限。これから投資する期間が長い若者にはありがたい新制度です。投資と聞くと毎日株価をチェックして売買するイメージがあるかもしれませんが、新NISAはほったらかしでOK。特につみたて投資枠で買える金融商品は、長期保有向きの分散投資ができている投資信託に限定されています。たくさんの銘柄に分散投資しているので、ひとつの株式の調子が悪くても影響は限定的です。景気の波は10年サイクルといわれていますが、長期で保有すればその波を乗り越えながら、増えていくことにつながります。 【画像】「新NISAのリアル」をもっと見る!
●まずはつみたて投資枠からスタート!放置OKで失敗しにくい 完全ほったらかしでも大丈夫なのがこの枠。新NISAの基本である「長期・積立・分散投資」が簡単にできるので、まずはこちらからスタートするのがおすすめ。投資対象商品は、初心者向けの282銘柄(2024年2月末時点)に絞られていて、どれを選んでも失敗しにくいのもいいところ。1万円程度の無理のない額で投資を始めても、30年後には結構増えているはず。過去のデータ見ると、ほとんどがプラスになっています。 ●投資をステップアップさせるorつみたて投資枠の拡張に 成長投資枠は、つみたて投資枠よりも選択肢が広く、自由度が高い。ただ、個別の株式は毎日のニュースや決算を追う必要があるため、初心者にはハードルが高い。知識をつけ、興味が湧いたら少額でトライしてみてもいい。より王道的な使い方は、つみたて投資枠を満額使っていてさらに余力がある場合に、成長投資枠で同じ銘柄を購入し、実質「つみたて投資枠」の拡張として利用する方法。
1か月に1万円ずつ貯めると、 こんなふうに増える!
●例えば1か月1万円で30年間積み立てを7.2%で運用できると…? 投資金額×利回り×投資期間を最大化するのが投資。20代から始めるとお得な理由は、「投資期間」を長く取れること。投資金額が少なくても、期間でカバーできます。例えば20代から月1万円を利回り7.2%で運用できれば、50代で360万円が積み立てられ、運用収益は約900万円。合計で約1,200万円の資産になる。7.2%とは私たちの年金を運用する公的機関GPIFの想定する外国株式の平均的な利回り。毎年±25%ほど変動するので、一時的にマイナスになっても一喜一憂せず長期投資するのが大事です。とはいえ20代はお給料もまだ高くないので、大金を積み立てなくてもOK。少しの投資を始めて「投資ってどんなもの?」を体験してみるだけでも◎。 ●教えてくれたのは… 金融教育家/塚本俊太郎 先生 金融リテラシーや資産形成について講演などを行う金融教育家。金融庁の金融教育担当として高校での金融経済教育指導教材や小学生向け『うんこお金ドリル』の作成を担当した経験も。