テニスは「宝物!」愛媛テニス界注目の中学生プレイヤーが目指すのは“世界で活躍するプロ選手”
テニスで全国トップクラスの実力に成長した愛媛・松山市立勝山中学3年の中原萌選手。全日本選手権愛媛県予選で中学生ながら高校生・大学生をおさえて優勝するなど、愛媛のテニス界が注目するプレーヤーで、将来の夢は「世界で活躍するプロ選手」だ。 【画像】「試合は楽しんでやっている」と話す中原萌選手
確かな手応えをつかんだ1年
「自分からの展開でエースを決めたりすることが楽しいです」と語る中原萌選手。 今治市生まれの15歳で、その後、育った岡山で5歳の頃からテニスを始めた。 2023年に松山に引っ越しをしたタイミングで愛媛トレセンに所属し、強化クラスの仲間達とともに日々、練習に励んでいる。 取材では、直径7センチに満たないテニスボールを入れる細いケースに正確にボールを当てるなど見事なコントロールを見せた。 愛媛トレセン・重松建宏コーチは「各ショット、非常に質が高くてバランスが取れていて、ストロークからのバックハンド、ダウンザラインの展開が非常に優れた選手です」と語る。 2024年は国際テニス連盟公認のジュニアの大会でシングルス、ダブルスで共にベスト4に入るなど、中原選手にとって確かな手応えをつかんだ1年だった。 中原選手は「まだ本選で1回も勝てていなかったので『1回勝ちたいな~』ぐらいだったんですけど、初めて自分のプレーがこんなに有効に使えるんだなって思いました」と振り返った。 重松コーチも「日々の練習で本当に集中して頑張っている成果が、ここ最近の試合でも結果で出ていて、個別のアセスメント(分析)シートでも1年、3年、5年後のゴールを書いているんですけど、そのゴールを目指す高い気持ちとか意志が非常に強い選手なので、将来が楽しみです」と期待を寄せる。
伊達公子さんから直接指導を受け…
将来の夢は「プロになって世界で活躍すること」と語る中原選手。夢に一歩でも近づこうと、5年前からは自主的に体幹トレーニングにも取り組むなど地道な努力を続けている。 その夢への思いがさらに大きくなるような出会いが11月にあった。 四国のトップジュニアを対象にした練習会で、元世界ランキング4位の伊達公子さんから直接指導を受ける絶好の機会にも恵まれ、「ただラリーをするのではなくて、自分のボールをコントロールする場所、深さを意識して…」とアドバイスを受けた。 伊達さんは「四国のトップレベル、これが全国レベルになったときにさらに食い込んでいけるレベルにするために、少しずつアドバイスしたつもりです」と話す。
大好きなテニス「真剣に楽しむ」
ほぼ毎週のように大会に出場するというハードなスケジュールだが、中原選手に言わせると「試合するのは好きなので全然しんどくないし、逆に楽しんでやっています」「毎日練習を真剣に取り組んで、1日1日を大切にしています」と楽しんでいるようだ。 大好きなテニスだからこそ、とことんやり抜いて「真剣に楽しむ」。 今の目標は全国大会での優勝という中原選手にとって、テニスは「宝物」と笑顔で語る。 中原選手は「宝物」のテニスを楽しみながら、大きな夢に向かって確かな歩みを進めている。 (テレビ愛媛)
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