サッカー=ギニアのスタジアムで50人超死亡、判定契機に暴動発生
[コナクリ 2日 ロイター] - 西アフリカのギニア共和国政府は2日、同国で行われたサッカーの試合中に判定への不服から暴動が起き、少なくとも56人が死亡したと発表した。 暴動が起きたのは南東部ヌゼレコレで行われた、軍事政権を率いるドゥンブヤ暫定大統領をたたえる大会の決勝戦。試合終盤に出されたレッドカードが契機となったもようで、ある目撃者は「投石が始まり、警察は催涙ガスを発射した。(出口への)殺到と混乱の中で人々が地面に倒れ、若い女性や子どもが踏みつけられるのを見た。ひどい光景だった」とロイターの電話取材で語った。 政府はこの事態を受け、調査を行うと表明。一方、2021年のクーデターで追放されたコンデ前大統領は「すでに国中が緊張と制限に見舞われている状況でのこの悲劇は、無責任な暫定政権の危険性を浮き彫りにしている」と非難した。