14型(16:10)×2で実用性が増したサンコーの2画面モバイルディスプレイ「DMAC24HBK」を試す
2画面を1つの大画面として使えるフルスクリーン表示に対応
では実際に使ってみよう。今回の検証はWindows 11搭載PCを用いてUSB Type-C接続で行っており、それ以外の環境では可否が異なる場合があるので注意してほしい。 2024年に発売された同社の15.6型モデルは、2つの画面それぞれに異なる内容、もしくは同じ内容を表示できたが、その一方で2画面を1つの大きな画面とみなして使うことは不可能だった。競合に当たるアイティプロテックの「LCD15HC-IPSDUAL」は、この表示モードをサポートしていたので、サンコー製品の機能不足の印象は否めなかった。 今回のモデルでは、2つの画面を1つの大きな画面として使える「フルスクリーンモード」に新たに対応したことで、活用の幅がグンと広がった。2画面を別々に使うか、それとも1画面として使うかは、側面のスライドスイッチ1つで直感的に切り替えられるのも秀逸だ。 なお明るさや音量に制限があることを除けば、これら2つの画面への出力は、ケーブル1本のみで行える。Macにおける一部の表示モードを除き、上下の画面ごとに別々のケーブルを接続するような手間はかからない。
WebページでOS別に利用シーンを詳しく紹介
また、OS別(Windows/macOS)の表示モードの対応の可否も、サンコーのWebページ上でパターン別に紹介されており、自分の利用環境で意図通りに表示できるのか、事前にしっかりと確認できる。このあたりをぼかして販売している製品は少なくないので、こうした情報提供の充実度は高く評価したい。 実際に使ってみて気付いたのは、斜め方向から見た時に、従来モデルよりもやや暗く感じることだ。本製品はUSB Type-Cケーブル1本での接続時は明るさが50%に制限されるが、充電ケーブルを別途追加して明るさを100%まで上げても、従来モデルよりも暗いように感じる。使い方によっては気になるかもしれない。
OSDメニューも改良が加えられ操作性アップ ただしボタンは多め
続いてOSDメニューについて見ていく。OSDメニューは、上下の画面それぞれに独立して用意されており、操作用のボタン類も上下で分かれている。これらボタンは全て右側面下部に集中して搭載されており、前述のフルスクリーンモード切り替えスイッチも含めると計10個にもおよぶなど、この右側面だけボタンの密度が高い設計になっている。 OSDメニューは省電力関連の項目が追加になっており、フルスクリーンモードへの切り替えは物理ボタンで行うためか、このメニュー内からは消滅している。また画面回転も同様に物理ボタンでのみ切り替える仕様になっており、このメニュー内に項目はない。ちなみに音量関連の項目は上画面のOSDメニューにのみあり、下の画面側にはない。 また従来モデルでは、OSDメニューで1つ上の階層に戻るためには項目末尾にある「リターン」を選ぶという、やや面倒な操作方法だったが、本製品では物理ボタンとしてこの「リターン」が用意されたので、上の階層への移動も直感的に行えるようになった。従来モデルの欠点だった部分が確実に見直されている印象だ。